彼は母親からの虐待が酷かった。まず毎日の飯が出ないので、サッポロ一番のインスタントラーメンを愛し、料理の腕も独学でプロ並になっていた。虐待には性被害も含まれている。
妹との待遇の差は激しく、妹はアメリカから帰国後、即英語も忘れ中学校生活すら放棄。にもかかわらず相対性理論とか読んでるかなりヤバい奴になる。この島だとそこまで珍しくもないが帰国子女だけに派手には出る。
しかしその母親も複雑な母子家庭育ち、当時は国公立の学費も安価、他にも抜け道は今より多数存在し低予算で留学、英語は完璧に習得したという努力の形跡がある。世界一の文化差の影響で、男性らしい男性憎しと頭は完全にぶっ壊れたものの、彼は母親を心底は否定しきれなかったようだ。
そして、男性全般に言えることだが、知能は勿論のこと、例えば五十メートルを六秒台で走る男性が、十秒かかる大量の女をいくら怠慢だとか口で否定しようにも腕力差や生理妊娠等で根本的に女に影響出来るはずがない。放置して間接的に足を引っ張られるのは至極当然なのである。結果的に、男性を見習い実力を付けようとする少しは言葉の通じる女性達にしわ寄せが行き、性差の表現法の違いや行き違い勘違いで八つ当たりを受け、彼女らのほとんどもやはり男性が憎い、と大量ののび子集団とそれを利用するのび太達の思う壺な進路に入っていく。
という構造上、世界は母権制を大分強引にしても拒絶しているのである。
科学に手を出さなきゃ、アフリカみたいに無法で別に構わない。全員が平等に貧乏ならある程度は必然的に実力制になってくる。

毎日がエイプリルフールの島で、フールじゃない愛する普遍的動植物。
ありがとう。

4/1/21