怠慢中毒そして自己評価


この国が外国を必要以上に恐れ、嫌う理由はひとえに自己評価が異様に高すぎるからである。高度経済成長期以後、一般個人の労働量に対する対価、生活水準は知らぬ間にまるで貴族のようになってしまった。
何もしなければしないほど、あるいは頑張る他者を邪魔すればするほどに金が入ってくる、かのような錯覚を強く植え付けたようだ。
ある種、バグのような期間が続き狂っても仕方ない部分は多少はある。

しかし通常の現実とは、常に自己評価を下げ神経を逆なでしてくるものなのである。それを先人は、己を知る、と言った。

補足だが、「労働」は単に仕事だけの事ではない。世に本当に必要な働きは有形無形たくさんある。素直なコミュニケーションや運動、趣味でも何でもいい。家事だって丁寧に真剣にこなす方はいる。そういう方のお宅にお邪魔するととても安心する。
要は質と良心、総合量の問題である。