《不思議ちゃん》
クラスに不思議ちゃんがいる。
たまにこういう人いるけど、まぁ悪い人ではないんだよねぇと前向きにいた。
ところが最近、雲行きが怪しい。
先週から今週にかけてテストが毎日のようにあった。
ある日、解いていると
一体何を聞かれているのかわからない問題があった。
時間との闘いなのでとりま飛ばして次!
そんな時、耳障りな声が教室に響いた。
不思議ちゃんが先生質問している様子。
先生も最初流していたが、あまりにしつこく食いついてくるので対応せざる得ない状態。

んー、こっち真剣なのに集中出来ない。一生懸命、雑念を追い払い問題を解く。

制限時間がきて、解答用紙を回収してる時に、仲良し女子が
うーるーせぇぇ
気が散るじゃねぇか!と毒を吐き出すと自分も含めて周りも皆同じ気持ちだとわかった。

他に、授業中、先生がホワイトボードに書いている時にケアレスミスをするとすかさず先生ぇぇと指摘する。
きっと数秒したら先生も気づくに違いない程度の事なので、敢えて言わないのだけど不思議ちゃんは違うのだ。
そんな事がたび重なり
「不思議ちゃん、鋭いですねぇ」と先生が苦笑いすると
「そうなんです!私、結構気づいてしまう方なんですぅぅ」と言い返した。。

( ﾟдﾟ)ﾎﾟｶｰﾝ
( ﾟдﾟ)ﾎﾟｶｰﾝ
( ﾟдﾟ)ﾎﾟｶｰﾝ

さて昨日は恒例の席替えの日。
授業を早めに終えて席替えのくじを引く。
先ずは四隅でじゃんけんをしてスタートする場所を決める。
そこからあみだを何番目に好きなところを選べるかのくじである。
先は長い（笑）
くじを引いて書いてある数字の順にあみだの場所を選ぶ。選んだら一本線を足す。
もうこれは不正も予測ももはやつかない。

で、結果、私は1つ後ろへ移動することになった。
隣はなんとカラ松だ。

私の前は不思議ちゃん、カラ松の前はムードメーカーで気配り上手なＫちゃんだった。

Ｋちゃんと近くで嬉しいとかお花の話をしていると不思議ちゃんが「宜しくお願いします」とやって来た。
「こちらこそ宜しくね」
と返すと
「お花が好きなんですねぇ、お花が好きな人は悪い人いないって言いますねぇ」と言われて早速ペースを崩した（笑）

カラ松が来ないので見渡すと教壇の辺りで( ﾟдﾟ)ﾎﾟｶｰﾝとしている!

「おーい、カラ松何してる、ｺｺだょ、ここ」
「え、自分ココっすか?」
「そーだよ、2度目だね、宜しくね。毎度隣はいつもメンズだなぁ」と呟くと不思議ちゃんがすかさず
「あめりさん、モテ期到来ですね!」
5秒くらいきっとフリーズしてしまった。。
毎度くじである。モテ期ってなんだよ!
「え？モテ期?
モテ期ねぇ。それはどんな人にも一生に一度はあるでしょうね」
一同「まだありません!」
「いーですか、モテ期なんてなくていいのです。一度にモテたら困りますよ!好意をもってくれてる人を振るんですよ!こんな辛い事はないじゃありませんか。だから、たまーにポコッポコッっとモテる位がいーんじゃないでしょうかね?」
もはやペースが崩され何を言ってるのかわからない（笑）
なのにカラ松、顔だけじゃなく体ごとこっちに向き変えて真剣である。
「えー、小学生以来チョコ貰えません!」
そこでＫちゃん、「今ってチョコ流行ってないよね」
「そーです。今は友チョコと言って女同士で贈り合うのが主流です、カラ松は背が高いしおしゃれだし自信を持ちなさい。
モテる男とモテない男の違いわかる?その差はセルフプロデュース能力の有無です！とりま頑張れ!で、カラ松は前職何をしてたの?」
苦し紛れに話をチェンジ（笑）
「看板を作る仕事ですね」
「ほぉーPCでデザイン作ったり?」
「それは別に担当者がいて、自分は取付けしたりする方でした」
そこへ不思議ちゃん
「じゃぁ絵心あるんですね」

( ﾟдﾟ)ﾎﾟｶｰﾝ

「はぃ、割と描ける方です。凄くうまくはないけど」

うまく繋がった
( ﾟдﾟ)ﾎﾟｶｰﾝ

「あー、絵上手そうだねぇ、初音ミクとか書けそうだね」

ｱﾁｬｰ、古いの言っちゃったよ

「描けます!」

繋がった（笑）

もう帰って良い時間である。
いつまで続けるのかわからないので
「さて、帰りましょ、来週頑張ろ」と言って解散。

掃除当番で途中抜けてたＫちゃんから
「あめりさん、不思議ちゃん苦手?」
「何だかペースを崩されてしまうんだょ（笑）」

何だか来週のネタを提供してくれそうである。

上）たみにくちゃんの細葉ﾎﾞﾙｹﾝｼ-
下左）プレミアム商品券買ってきたよ
下右）Ｋちゃんからのプレゼント🎁手書きのイラストいり💖