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プレゼントとして贈られることの多い生花には、花色や花言葉にさまざまなメッセージ性があり、贈った相手に予期せぬ反応をされることもあります。
特に、病気や怪我を克服した後の「退院祝い」には、タイミングや色合いなどさまざまな意味合いを含めて慎重に選びましょう。
美しく華やかな切り花などの生花も、およそ数日で枯れてしまいます。
きれいに枯れて無くなることを「病が消えて無くなった」「病を枯らした」というように縁起がよいものとされているため、退院祝いには生花がおすすめです。
数日で枯れる生花は「病を枯らす」というように縁起がよいとされるため、退院祝いに最適な贈り物です。逆にドライフラワーは「死」を連想させるため縁起が悪いとされます。
プリザーブドフラワーや造花は長持ちしますが、「回復まで長くかかる」ようなイメージに捉えられることもあるため、退院祝いに贈るのは避けたほうがよいでしょう。
花や植物が土に根をはることを「根付く」といい、「病床に寝付く」ように病気や怪我が長引くイメージを彷彿とさせるため、鉢に植えてある植物を贈るのは不適切です。
ただし、胡蝶蘭には「幸福が飛んでくる」といった花言葉がつけられていることもあり、退院祝いに贈ってもよいとされています。
退院してすぐだと自宅への移動や環境の変化で疲弊している場合や、荷解きをしていることもあります。そのため、退院祝いは退院後1週間~1か月以内で贈るのがよいとされています。
配送を利用するのではなく直接出向いて渡す場合は、相手の身体を気遣いあらかじめ予定を確認したうえでうかがいましょう。
見た瞬間心がパッと明るくなるような、黄色・オレンジ・ピンクといったビタミンカラーをベースにした花を選ぶのがおすすめです。
相手が好きな色の花を贈るのもよいですが、白色・青色・紫色をベースとした花は、弔事に供えられるイメージが強いため避けたほうがよいでしょう。
花を好む理由の一つに「芳香がよい」というのがありますが、病み上がりである退院祝いの際には注意が必要です。
一般的に、ユリ・フリージア・ストック・スイセンなどは芳香が強い品種といわれるため、退院祝いにはおすすめしません。
シクラメンは「死」や「苦」を連想させ、菊は弔事に用いられることが多いため退院祝いの贈り物には不適切です。
アジサイは花持ちがよいですが、色あせて茶色くなった花姿が長く続くので見た目に好ましくありません。
また、椿やチューリップは花ごと首から落ちてしまうので、縁起が悪いとされるのが一般的です。
退院祝いも、お見舞いと同様の値段相場で考えて問題ありません。高くても10,000円以内におさめましょう。
あまりにも高価な退院祝いだと、お返しに悩ませてしまうなど相手に気負わせてしまう可能性もあります。
フラワーギフトで定番のバラは、どの花を贈ろうか迷った際にはぜひおすすめです。花色も豊富で華やかな印象を与えるバラは、多くの方に喜ばれることでしょう。
バラには「愛」にまつわる花言葉が多くつけられていますが、「深い尊敬」や「神の祝福」といった意味合いのものもあります。真っ赤なバラの花束でなければ、気にしすぎなくても大丈夫です。
ガーベラはキク科の多年草で、花持ちがよいことからバラに引けを取らずフラワーギフトによく利用されます。
花言葉も「希望」「常に前進」といった回復や快方に向かうことをイメージさせるような意味合いがつけられているため、退院祝いに贈る花としておすすめです。
母の日に赤いカーネーションを贈ることで有名ですが、園芸品種が豊富でさまざまな花色があるため退院祝いにも選びやすいでしょう。ただし、白いカーネーションは亡くなった母親に贈る風習もあるので注意してください。
ピンク色のカーネーションには「感謝」の花言葉がつけられており、日頃の感謝を込めて退院祝いに贈るのもよいでしょう。
男性へ切り花や生花を贈る場合、花を飾るための花瓶がない可能性もあります。そのため、貰ったまま飾れるフラワーアレンジメントがおすすめです。
一言、手書きのメッセージカードを添えることで、より一層相手に気持ちが伝わることでしょう。
橘