warning
error
success
information
観葉植物のプテリスは、涼しげな草姿が魅力的なシダ植物です。栽培されているのは主にクレティカ種とエンシフォルミス種です。基本的に栽培しやすい植物ですが、水切れには注意が必要です。今回はプテリスの育て方などについて詳しく紹介していきます。
まずポイントとなるのが枯葉の整理です。プテリスを育てる上では、湿度を高く保つことが重要です。湿度不足や水切れは、葉が黒く変色しちりちりになって傷んでしまう原因になります。傷んだ葉は元に戻らないので、株元近くから切り取りましょう。株の仕立て直しも大切です。株全体が傷んだ場合は株元から茎をばっさりすべて刈り込み、たっぷりと水を与え新芽の発生を促します。新芽が出るまで乾かさないように、湿度を高く保ちましょう。基本的な栽培方法は観葉植物のアジアンタムに似ています。
プテリスは陰地性植物で耐陰性が強いものの、強い日差しに弱く、直射日光が当たると葉が枯れこむ原因になってしまいます。真夏には直射日光を避けた半日陰の場所、春と秋には柔らかい日差しの当たる場所が最適です。越冬には5度以上の気温が必要なので、冬は室内で育てましょう。室内の日が差しこむような明るい場所がおすすめです。日本に自生している種であれば屋外で越冬することも可能です。
プテリスは多湿を好み乾燥を嫌います。特に生育期間中の水切れには気をつけましょう。春から秋の生育期には、土の表面が乾きかけていたら水をたっぷり与えます。冬の間は生育期間ほど水は必要ではありません。土の表面が乾いてから水を与えます。水やり以外にもこまめに霧吹きで葉に水をかけ、空気中の湿度を高く保ちます。肥料は5月から9月の生育期に、2ヶ月に1回ゆっくり効くタイプの化成肥料を株元に施します。冬に生育適温がキープできるときは、1ヶ月に1回、薄めの液体肥料を与えましょう。
プテリスは株分けでふやすのが一般的です。大株を鉢から抜いて3本から5本の茎をつけた状態でいくつかに分けます。ミニ観葉に仕立てる場合は、1茎ずつ分けて小さめの鉢に植え付けましょう。しっかりと根付かせるため、植えつけた後乾かさないよう湿度を高く保ちます。株分けは5月から8月が適期です。
観葉植物のプテリスについてご紹介しました。日光、温度、湿度の3点に注意して育てましょう。
※トップ画像はPhoto by **雅**さん@GreenSnap
徳原鉄二