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暑い時期になってくると、コバエがどこからともなくわいてきて、とても不快になりますよね。じつはお部屋の中に飾っている観葉植物が、コバエ発生源のひとつです。
ただし、この観葉植物にわくコバエは、事前にいくつか対策をしておくことで発生をぐんっと予防することができます。
今回は、観葉植物からコバエが発生する原因と合わせて、発生してしまった場合の駆除方法や効果的な予防方法などについてご紹介していきます。
コバエは、観葉植物の土に含まれている有機成分を好みます。
たとえば、鶏糞や油かすなどの有機肥料を使っていたり、腐葉土などの有機用土を使っていると、成虫が土に卵を土に産み付けて、そこから繁殖して観葉植物からコバエが発生してしまうのです。
コバエはこのような湿度の高い場所や水が好みます。
気温が高い時期は、観葉植物に水やりをした直後から、土が蒸れていき、長時間湿った環境が続きます。通気性の悪い土や、受け皿に溜まったままの水に引き寄せられて、観葉植物からコバエが大量発生してしまうのです。
前述にもあるとおり、観葉植物にコバエが発生する主な原因は土にあります。部屋の中を飛んでいるコバエだけを駆除しても、土の中にコバエの卵がひそんでいる可能性もあるため、土を丸ごと入れ替えてしまうと安心でしょう。
観葉植物の土にひそむコバエの卵や幼虫は、水を使って駆除することもできます。
土を買ってくるのが面倒に感じる方は、水を張ったバケツに、10分ほど鉢ごと沈めて見ましょう。
しばらくすると、窒息したコバエの幼虫や卵が水面に浮かび上がってくるので、網ですくて駆除します。そのあとは風通しのいい日向で、土を乾かしてください。
観葉植物の鉢の表土付近にたかるコバエは、一気に掃除機で吸い取りましょう。このとき、葉っぱを巻き込まないように注意してくださいね。
もしくは土に挿すタイプのハエとり棒もおすすめです。とにかく、卵を産み付けるコバエの成虫を、まずは駆除していきましょう。
掃除機で吸うのがむずかしいという方には、観葉植物付近に市販の粘着トラップを置いておくのも効果的です。
コバエがトラップに入らないと駆除できませんが、置くだけなので方法としては一番かんたんでしょう。粘着トラップは、園芸店やドラッグストアなどでも入手可能です。
コバエの駆除に効果抜群の殺虫スプレーですが、虫が死ぬほどの成分なので、もちろん観葉植物にもよくありません。
また、ガスタイプの殺虫スプレーの場合は、近距離で吹きかかると、観葉植物に冷害などが起きる可能性もあるので避けたほうがいいでしょう。
もし殺虫スプレーでコバエを駆除したいときは、できるだけ遠くから観葉植物の土に向かって吹きかけるようにしてください。
観葉植物からわくコバエを予防するには、成虫に卵を産ませないことが大切です。夏前や夏前半に、コバエが発生しない環境をつくっていきましょう。
観葉植物のコバエ発生予防には、市販のハッカ油もしくは精油と精製水、無水エタノールを使ったハッカ油スプレーをかけるのが効果的です。
配合比の目安は、「ハッカ油:精製水:無水エタノール=約10滴:50ml:5ml」です。
また、木酢液を水で300〜1000倍に薄めて、1日3回ほど吹きかけるのも効果的です。
葉の表面や茎、土に吹きかけることで、虫除け以外にも、株全体の代謝をうながしたり、土の微生物を活性化させる働きもあるので、一石三鳥くらいの効果があります。
コバエは観葉植物の土の深さ2〜3cm卵をうみつける習性があるので、表土5cmほどに「無機質の土」を盛るようにしましょう。
たとえば、赤玉土、鹿沼土、バーミキュライトなどが無機質の土にあたります。最近では100円ショップでも売っている、カラーサンドもおすすめです。
そのほか、室内用の観葉植物培養土もおすすめです。腐葉土をつかわず、酸度調整したピートモスという資材を使っているので、コバエが発生しにくいです。
有機質の土からコバエが発生することからもわかる通り、油かすや鶏糞などの有機肥料もコバエが発生する原因となりえます。これは、コバエが有機肥料を餌とするためです。
そのため、室内で観葉植物を育てる場合は特に、鉱物などの無機物を原料とする「化成肥料」を使用するのがおすすめです。
一般的な化成肥料は即効性はあるものの持続性が弱いため、緩効性の化成肥料を選ぶとよいでしょう。
観葉植物からコバエを一切発生させたくないのであれば、思い切ってハイドロカルチャーに植え替えするのもおすすめです。
ハイドロボールは無機質なので、コバエがわくこともなく、清潔に育てられます。小さいサイズであれば、植え替えもさほど難しくありません。
コバエの幼虫は、観葉植物を育てている土がじめじめしたままになっていると繁殖しやすいです。
種類によっては室内の日陰で育てているものもあるかと思いますが、土や部屋の湿気が気になったときなど、一時的に日当たりや風通しの良い場所に移しておくとよいでしょう。
GreenSnapユーザーのみなさんが実践している、このほかのコバエ対策の方法ご紹介します。
きりまる
Myway
お酢と洗剤というおうちにあるものでコバエ対策ができたら嬉しいですよね!
また、さまざまな害虫を食べてくれるイメージのある食虫植物ですが、意外と害虫の種類によって相性があるのかもしれませんね。
うっとおしいコバエはちょっとした工夫で、だいぶ発生予防ができます。快適な植物のある暮らしを楽しむためにも、ぜひ、今回ご紹介したコバエ対策方法を活用してみてください♫
GreenSnap編集部