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「母の日」。それはおもに「カーネーション」の鉢植えや花束を贈ることが主流かと思いますが、美しい花が開花する「カランコエ」をアレンジメントと一緒にプレゼントする生花店も増えてきました。
それだけではなく、八重のカランコエなど新品種も人気を呼び、今後の動静が期待される植物でもあります。
さてさて、日本中のお母さん!カランコエを貰って慌てる前に、少しだけ予習してみませんか??
ベンケイソウ科の植物。
主にマダガスカルやアフリカ東部・南部に多く生育し、世界中に約125種類あるとされています。
また、園芸品種に用いられているのは、マダガスカル原産のものが多くを占めています。
生育期は春~秋の「夏型」。比較的簡単に育てられる多肉植物のひとつです。
日当たりのよい、明るい場所を好みます。
ベンケイソウ科の植物は比較的、耐寒性のある植物が多いのですが、カランコエは若干、寒さに弱いです。
10℃以下になると花つきが悪くなるので、室内へ移動させましょう。
カレンダーに母の日と記される5月から、夏の終わりかけの9月が生育期。
この間は、土の表面が白くなって乾いたら、たっぷりと水を与えます。
冬場の水遣りは控えめに。
4月から秋頃まで、液体肥料なら10日に1回与えます。
カランコエの魅力はなんといっても可憐な花。この美しい花を長持ちさせるには、リン酸分の多い肥料を与えると良いそうです。
が、基本的には開花中に肥料は当てなくても問題ありません。
株分けや挿し木で増やすことができます。
生育真っ盛りの夏ごろには、かなり活発に伸びます。そんなとき、剪定や切り戻し(ピンチ)などで切り取った部分を半日陰な場所で保管。
その後、挿し木などで増やすこともでき、友人など園芸仲間とシェアできるのも嬉しいですね!
最初に断わっておきます。
母の日で贈られた初年度のように、カランコエの花を咲かせるのは難しいです。いや、語弊があるとするなら、手間が掛かるのです…!
その理由に「短日処理」という作業が必要となり、世のカランコエファンをブ~ブ~言わせていたりします(笑)。
この「短日処理」を行わずとも、2月頃に自然と花を咲かせることもあります。が、確実に開花させるなら以下の方法を試すべし!
7月~8月。17時頃~翌7時まで、光の入らない環境にカランコエを閉じ込めます。段ボールなどを被せるのもひとつの方法です。
すると、20日くらいで花芽ができ、開花の準備が。そこからまた10~20日間、毎日同じ処理を繰りかえします。
このとき、途中で忘れてしまったり、時間が変わってしまうと、うまく咲かないことも…。意外と生真面目な性格なのです(笑)。
計40日頃にしてようやく「短日処理」が完了。以降は花が咲くのを待ちましょう。
また、12時間以上日に当て続けると、花が咲かないともいわれます。
このように、カランコエを開花させるには一朝一夕にはうまくいかないもの。
でも、だからこそ花を咲かせられたときの喜びは計り知れません!
それが貰ったときと同じように咲かせることができたのなら、なおさらです。
今年から、そして今後毎年、美しい花を眺めるためにも、ぜひ「短日処理」に挑戦してみてはいかがでしょうか?
mokutaro(杢太郎)