warning
error
success
information
みなさまこんにちは、モルモリカです。
ガーデニング本を見ていると、なじみのない言葉が出てくること、ありませんか?
中には、読み方すらわからないものも……。
今回は、そんな言葉の中から『斑入り』(ふいり)を紹介します。
●斑入り(ふいり)とは、斑が入ること。
みどりの葉に、ちょっと違う色が入る植物がありますよね。
たとえば、ヘデラ。
アイビーの名でもおなじみです。
ふつうは、みどり一色ですが、
中には、違った色が入る種があります。
たとえば、ツルニチニチソウ。
白っぽい色や、黄色っぽい色で、緑の葉が縁取られている種があります。
このように、みどりの葉の中に、色が変わった部分を持つものを斑入り植物といいます。
●斑の色や入り方いろいろ
斑とは、違った色の部分のことを指します。
斑の色は、
淡い緑……
淡い黄色……
淡いピンク……
などさまざま。
斑の入り方も、いろいろです。
覆輪(ふくりん)。
葉の周囲に入ります。
縞斑(しまふ)。
細い葉に入る縦縞を呼びます。
細かい点が葉の全体に入る場合は、斑の入り方によって散り斑(ちりふ)、砂子斑(すなごふ)、星斑(ほしふ)などと呼ばれます。
網斑(あみふ)。
葉脈にそって、違った色が入るもの。
斑の入り方によって、脈斑(みゃくふ)と呼ばれる場合もあります。
●古典植物の場合
日本で古くから栽培、観賞されてきた植物のことを、古典植物と呼びます。
蘭(ラン)や万年青(オモト)などの植物は、斑の美しさが観賞対象になっているものもあります。
古典植物愛好家の間では、斑入り植物を
「柄もの(がらもの)」と呼んで珍重されています。
●ガーデンに変化を与える斑入り植物
斑入り植物は、
みどり一色よりも、軽やかなイメージになり、
ガーデンに変化をプラスします。
明るい印象になるので、玄関やエントランスまわりの植物にも。
日陰のガーデンでは、上手に斑入り植物を使うと、
じめっと暗い印象になりません。
斑入り植物は、株によって斑の入り方に微妙な違いがあります。
選ぶときには、好みの斑の入り方を吟味してチョイスしてみましょう。
ちなみに……
「覆輪」とは、葉縁の部分に斑が入ることを指すのは、ご説明したとおり。
このように、花弁(花びら)が白く縁取られている場合も、
「覆輪」と呼びます。
広い意味では、花弁(花びら)も、色が変わった部分があれば、その部分は斑と呼びます。
ところが、一般的に「斑入り植物」といった場合は、葉に斑が入る植物を指すことが多いのです。
この、デュランタのように……
『花は覆輪の花が咲くけれど、葉は緑色の一色』という植物は、ふつう、斑入り植物のグループには、入らないことが多いのです。
ちょっとややこしいですね。
フローリスト編集部