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こんにちは、三上真史です。
植物の育て方相談Q&Aの第三弾は、人気の観葉植物パキラです!
GreenSnapユーザーさんからたくさんのお悩み相談をいただきましたので、お答えしていきます!
あらゆる観葉植物の人気ランキングで必ずと言っていいほど上位に入るパキラ。
人気の理由は、なんと言っても育てやすさですよね。
一年中美しい葉を楽しめる常緑樹で乾燥にも比較的強く、多少の寒さや日陰気味にも耐えてくれて病害虫にもかかりにくいという丈夫さですので、人気の理由も納得です。
卓上に置ける手の平サイズの小さなものから、部屋のシンボルツリーにもなれる大きなものまで幅広いサイズのパキラが手に入り、樹形も幹が編み込まれているものなど多様に楽しめるのも魅力。
置き場所やイメージに合わせて選ぶことのできる、インテリアグリーンとしても欠かせない観葉植物、それがパキラなんです。
ちなみにパキラは「マネーツリー」とも呼ばれています。和名では「発財樹」。財を発する樹、なんと頼もしい名前でしょうか。
育てていれば金運がアップすると言われていて、その縁起の良さからお祝いでの贈り物としても人気があります。
ではさっそく、ユーザーさんからのパキラの育て方の相談、お悩みについてお答えしていきます!
こちら、最も多かったお悩みです。パキラは育てていると背が高くなり、葉が生えすぎてだんだんと姿が乱れてくるんですよね。
そこで、姿を整える「剪定」をした方がいいわけですが、形良く切ろうと思うと葉の残らない幹だけになる状態(いわゆる丸坊主)の位置で切ることになってしまい、光合成ができず枯れてしまうのではないかと剪定に踏みきれない方が多くいらっしゃいます。
パキラはとにかく生きようとする力が強いので、例え葉の無い丸坊主の状態になっても日当たりの良い場所に置いておけば、この写真のようにまた新芽を出してくれるので問題ありません。
あまりに成長しすぎてバランスの悪さに困った場合は、丸坊主にすることも一つの方法です。
ですが、しょっちゅう丸坊主にするのは株の負担が大きいため、そういった強い剪定はバランスが崩れてどうしても樹形を整えたいときだけにすることをオススメします。
剪定したら、窓辺など日の当たる場所に置くようにしてください。直射日光は避けましょう。
しっかり新芽が出てくるよう、4〜7月に剪定するのがオススメです。
できれば真夏の8月は避けて、7月でももし猛暑日が続くようならその時期は避けた方がいいです。
またパキラは気温が下がると成長を休めてしまうので、9月いっぱいまでにやるようにしてください。休眠期の冬には絶対に剪定しないでくださいね。
剪定するときに必ず悩むのが、どこで切るかですよね。成長点は新芽が生えてくる部分なので、そこを目印にして残すように切れば、そこから新たに枝葉を伸ばしてくれます。
パキラの幹をよく見てみると少し出っ張っている白っぽい点のようなものがあると思います。それがパキラの成長点です。
成長点を残して剪定すると、短期間で整った姿に成長してくれますよ。
新しい芽が出て来ないで枯れてしまうと思うかもしれませんが、そんなことはありません。
素晴らしいことに、残った枝や幹が新たに成長点を形成して、そこから芽吹いてくれるんです。それほどパキラの生命力は凄いわけです。
ですが、新しい成長点を作ってから新芽を伸ばしますので樹形が整うまで時間がかかることになります。
僕も成長点の無い位置まで思いきって剪定したことがあるのですが、新芽が出るまで1ヶ月くらいかかりました。でもそのあとぐんぐん成長してくれましたよ。芽吹くまでの1ヶ月はドキドキでしたが笑。
パキラを同じ鉢で何年も育てていると、土の中で根が詰まって生育不良を起こしてしまうので、できれば2年に1回は植え替えるようにしましょう。
植え替えの時期は剪定と同様で、パキラが成長する暖かい時期、春から夏にかけて4月〜7月が一番おすすめです。秋であれば寒くなる前の9月〜10月。やはり暑すぎる真夏、そして冬は避けてください。
根を手で優しくほぐして古い土を軽く落とし、黒ずんだ根を清潔なハサミなどで切り落としてください。根が整理できたら、一回り大きな鉢に新しい土をいれて植え替えましょう。
同じ鉢に植え替えても大丈夫です!
鉢から出して、根があまり張ってなければ、大きな鉢に植え替える場合と同様で、根をほぐして古い土を落とし黒ずんだ根を整理して新しい土で植え戻してください。
もし根がパンパンに張っている場合は、根をほぐして古い土を落とし、黒ずんだ根と長く伸びている根も切って新しい土で植え直してください。
根を切りすぎると植え替えたあと、元気を無くしてしまう恐れがあるので、必ず半分以上残すようにしてください。
白い元気な根はなるべくたくさん残した方が良いので、黒ずんだ根と長く伸びすぎた根を中心に3分の1を限度に切るようにしてください。経験上、3分の2は残した方が安全です。
清潔なハサミでスパッと切って、根が乾かないように素早く作業するようにしましょう。
また、根の量が減る分、地上部の枝葉の量もバランスを合わせた方がいいので、植え替えと同じタイミングで、伸びすぎた枝葉も剪定しておくといいですよ。
今回書かせていただいた点に気をつけて、剪定と植え替えを実践してぜひ美しい姿のパキラを長くお楽しみくださいね!
ポイントは、剪定なら成長点のすぐ上で切ること。植え替えなら根を切りすぎないで3分の2ほどは残しておくこと。剪定も植え替えも、遅くとも9月中には終わらせておくといいですよ!
しっかりお手入れして、美しいパキラを楽しみましょう。
三上 真史