醜男さんのヒトツバタゴ,ナンジャモンジャ,一つ葉たごの投稿画像

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2020/01/05

一つ葉たご(ヒトツバタゴ)／ナンジャモンジャ

モクセイ科ヒトツバタゴ属の落葉高木。自生地が限られた珍しい木で、自生するのは長崎県対馬と木曽川流域である長野、岐阜、愛知のみ。大きなものは高さ25～30mにもなる。葉は柿の葉に似ていて、若い時には鋸歯があるが成木にはない。５月頃、細長く４つに裂けた白い花が枝先に多数咲き、雪が降り積もったように木全体が真っ白になる。果実は葉の脇からぶら下がり長さ約１㎝の楕円形で10月頃に黒く熟す。

ヒトツバタゴの『タゴ』とは、よく似たトネリコを表す『タモ』が変化したもの。トネリコは複葉だが本種は単葉なのでヒトツバが付いた。

別名のナンジャモンジャは、江戸時代に苗木を愛知から青山六道辻(現在の明治神宮外苑)まで運び、植えたものが大木になった。六道木と呼ばれていたが、本当の名前が分からず『何じゃ、物じゃ』と呼ばれていたため。但し、ナンジャモンジャという呼び方はヒトツバタゴに限らず、名前の分からない木に使われたため地域により差す木は様々。

出典『都会の木の花図鑑』『葉っぱで見わけ五感で楽しむ樹木図鑑』