年の暮れに。
先日お迎えしたパキポさんのお手入れ。

黄色くなった下葉は、
ピンセットで一枚一枚取り除いた。
土の中の水分チェック用に、
鉢のフチに竹串を差して、
頭の余分な部分をカット。

外を見やるとあいにくの天気。
さてさて、そろそろだな。
吹雪く前に数日分の着替えを詰めて、
実家に顔を出そう。

留守の間、部屋の暖房を切ってしまうので、
熱帯性の植物たちの調子が心配だけど、
やれることはやったし、まあ、行こう。

玄関先で振り返り、
「また来年」
と窓辺に声をかけたあと、
ドアをゆっくりと閉めた。

植物たちは相も変わらず
タイマー制御された風に
葉を揺らしている。


○パキポディウム ゲアイー
鋭いトゲが特徴な強健種。マダガスカル南西部の標高の低い乾燥林に自生し、高さ6～7mに成長する大型のパキポディウム。和名は'亜阿相界'(ああそうかい)。
成長期には幹の先端付近から細長い葉を伸ばす。灰色がかった緑色で表面にはうっすらと微毛が生え、日光によくあてると、白い葉脈がほんのりピンク色に染まる。