コウヤボウキマラソン大会に寄せて‥


正倉院御物の『子日目利箒(ねのひのめとぎのほうき)』。
コウヤボウキの茎を束ね、枝にガラス玉を挿し込んだ箒(ホウキ🧹)が一対(2本で1セット)。

記録によると【天平宝字２年（758）正月初子の日】時の天皇が、養蚕の成功を祈って蚕室(さんしつ)をこの箒で掃き清め、蚕神を祀ったという。
実はこの儀式、時の為政者(藤原仲麻呂)が　当時最先端の中国文化を取り入れ、プロデュースした“権威づけイベント”だったとの説が😳

中国故事によると「年始に“皇帝🤴”が唐鋤を用いて耕田を行い、3月に“皇后”が養蚕(蚕室)の式を行う」のが儀式の流れ。
一方この年の日本の天皇は孝謙天皇‥女帝🫅
となると‥まさかの“皇后”不在😱

というワケで、孝謙天皇は皇帝(天皇)と皇后の役割を兼務。
3月の養蚕儀式も正月に前倒し😳
さらに、儀式後の宴席では　大伴家持に歌を詠ませて盛り上げたりもした🍶🎤🕺
(※ 万葉集のコウヤボウキの歌がソレ)

が、この年以降の公式記録は無く、儀式は一回限りで後世には引き継がれなかったという。
遺ったのは一対の玉箒と、大伴家持の歌


そんなこんなで、およそ1200年‥
正倉院の暗がりの中を　ひっそりと走り続けたコウヤボウキ‥

マジ偉大ぃ〜🏃🏻‍♀️🌸


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