醜男さんのウマノアシガタ,金鳳花,キンポウゲの投稿画像

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2025/05/10

馬の脚形(ウマノアシガタ)

キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草。日当たりのよい草地に生える。根生葉には長い柄がありやや深く3裂するが、茎につく葉に柄はない。葉にも茎にも毛が目立つ。花期は4～5月、黄色い輝く花を咲かせる。花弁は普通5枚だが、稀に八重咲きの株が出ることがあり、これを金鳳花(キンポウゲ)という。果実は痩果。径2㎜ほどの円形や広倒卵形。扁平で中央部から膨らみ、縁は翼状。短い花柱が残る。キンポウゲ属の植物は全てプロトアネモミンを含むため有毒である。プロトアネモニンは消化器毒で誤って食べると口の中が焼け付くような刺激性があり、多食すると胃腸がただれて血便を生じる。口にすることは少ないが、植物の汁が皮膚についたり、目に入って大事に至ることがある。

昔の馬は蹄鉄を打たないので、馬の蹄が傷まないようにつくられた藁製の『馬わらじ』を履かせた。これを『馬沓(うまぐつ)』と呼んだ。本種の花を上から見ると、花の輪郭が『馬わらじ』に似ていたことからウマノアシガタの名がついた。根生葉の形を馬の蹄に見立てたとの説もある。また、キンポウゲの名前は花の色に由来する。

出典『散歩の草花図鑑』『草木の種子と果実』『薬草の呟き』『野草の名前春』