醜男さんのムラサキサギゴケ,ムラサキサギゴケ,サギゴケの投稿画像

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2024/04/13

紫鷺苔(ムラサキサギゴケ)

ハエドクソウ科サギゴケ属の多年草。田の畦や湿った野原に生える。匍匐茎を四方に出して広がり、あたり一面を覆いつくすほどにもなる。葉は広卵形で粗い鋸歯がある。匍匐茎につく葉は小さく、対生する。花期は4～5月、根際の葉の間から花茎を出し、淡紫色～紅紫色の唇形花をまばらにつける。上唇は2裂、下唇は3裂する。雌しべの先はまるで口を開けたヘビのように開いているが、ここに花粉がつくとすぐに閉じる。これは確実に受粉するための戦略で柱頭運動といい、トキワハゼなどにも見られる。

サギゴケは、はじめに白色の変わり花が見つかった。下唇の部分が発達し、サギソウの唇弁に似る。小さくて横に広がるので『苔』を加え、サギゴケの名前をつけた。その後、紫色の標準花が発見された。サギゴケと区別するために『紫』を加えたが、標準花に変種のような名前がついた。花色以外に違いはないので同じ種と考えられている。

出典『野に咲く花』『散歩の草花図鑑』『野草の名前』