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醜男
2023/12/21
茜(アカネ)
アカネ科アカネ属のつる性多年草。山野にごく普通に見られる。茎はよく分枝し、下向きの刺がある。葉は長さ3〜7㎝の三角状卵形または狭卵形で、先端は次第に細くなって尖り、基部は心形。4個輪生している葉のうち、2個は托葉が大きく発達したもの。葉柄や葉の裏面脈上にも下向きの刺がある。花期は8~10月。花は黄緑色で、葉腋から出た集散花序につく。果実は液果状の核果。直径5〜7㎜の球形で黒く熟し、2個の分果状に分かれるが、1個のものもある。核果に核は2個。
根が赤いことが名前の由来。根は古くから赤色の染料に使われ、深みのある赤色は『茜色』と呼ばれる。アカネの根を乾かして臼で潰して煮る。その液に灰汁で処理した布を入れると赤く染まる。根を主材料にして赤く染めるので赤根であるが、『茜』の字を使う。空が茜色に染まるというのは、アカネ染めの色と同じ。『あかねさす』は、日、昼、紫、君の枕詞で、これもアカネが語源。なお、茜染めは非常に時間と手間がかかるので、現在では秋田県鹿角市に伝わるだけという。
出典『野に咲く花』『草木の種子と果実』『里山のつる性植物』『薬草の呟き』『野草の名前 秋冬』
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アカネ
アカネ
茜
茜
アカネ科アカネ属のつる性多年草。山野にごく普通に見られる。茎はよく分枝し、下向きの刺がある。葉は長さ3〜7㎝の三角状卵形または狭卵形で、先端は次第に細くなって尖り、基部は心形。4個輪生している葉のうち、2個は托葉が大きく発達したもの。葉柄や葉の裏面脈上にも下向きの刺がある。花期は8~10月。花は黄緑色で、葉腋から出た集散花序につく。果実は液果状の核果。直径5〜7㎜の球形で黒く熟し、2個の分果状に分かれるが、1個のものもある。核果に核は2個。
根が赤いことが名前の由来。根は古くから赤色の染料に使われ、深みのある赤色は『茜色』と呼ばれる。アカネの根を乾かして臼で潰して煮る。その液に灰汁で処理した布を入れると赤く染まる。根を主材料にして赤く染めるので赤根であるが、『茜』の字を使う。空が茜色に染まるというのは、アカネ染めの色と同じ。『あかねさす』は、日、昼、紫、君の枕詞で、これもアカネが語源。なお、茜染めは非常に時間と手間がかかるので、現在では秋田県鹿角市に伝わるだけという。
出典『野に咲く花』『草木の種子と果実』『里山のつる性植物』『薬草の呟き』『野草の名前 秋冬』