野生ランのカキラン。


北海道から九州まで広く分布するやや大型の地生ラン。
日当たりの良い湿地や湿った草原に生え、夏にオレンジ色っぽい小花を房状に咲かせる美しいランです。

花色が柿の実の色に似てるってことで「柿蘭」とされ、シランとかコクランと同じく色＋ランという単純ネーミングですね。

かつては休耕田や沢沿いの草地など山奥よりもむしろ人里でよく見られたランでしたが、乱獲や開発、農薬の使用により今ではめっきり見られなくなってしまいました。

うちのすぐ近くにも昔は数カ所の自生地があったのですが宅地開発とそれに伴う道路の造設により自生地は完全に破壊され、多くの貴重な植物と共に姿を消しましたね。


人間生活の影響を受けやすい気の毒なランですが栽培は非常に容易で、用土を乾かさないように管理し適度に施肥すればよく増えよく咲いてくれます。