野生ランのボウラン。


紀伊半島以南に分布する割りと大柄な種。
陽当たりの良い樹幹や岩肌に着生し、乾燥と強い陽射しに適応したストロング系着生ランです。

棒のような姿をしたランだから、ボウラン（棒蘭）。

もう少し考えてあげてもよかったのでは？って感じの、何のひねりもない雑なネーミングが逆にインパクト大ですね。

夏になるとオシッコの匂いがする奇妙な花を咲かせ、ビジュアル的にも黒を基調としたカラーリングなため何とも言えない禍々しさがあります。

どう見ても美しいとは言えない花ですがどことなくカンアオイやテンナンショウ類にも通じる格好良さとユニークさがある花ですね。


非常に強健なランなので栽培は容易で、日当たりの良い場所で雨晒しにでもしておけば無敵の強さを発揮してくれます。

しかし寒さと根の傷みには弱いので冬は凍らない程度の防寒をし、なるべく根が自由に伸びれるよう鉢植えより着生栽培の方が個人的にはオススメですね。