野生ランのヒナチドリ。


ウチョウランの仲間の野生ランで、ブナ帯の苔生した大木に着生する小型の着生ランです。
淡紅色の可憐な斑紋花を房状に咲かせ、何と言うかウチョウランを更に野生的にしたようなシャープな面持ちがありますね。

自生地ではシノブやミヤマノキシノブ、ホテイシダといった着生シダ類と共存していることが多く、それらシダ類の群生中に紛れ遥か樹上に咲く姿は非常に雰囲気があり素晴らしい情景です。


冷涼なブナ林の植物なので夏の暑さと空気の乾燥を嫌い、病害虫の被害にも遭いやすいためなかなか扱いにくい野生ランだと思いますね。
増殖率は１年に２倍程度で上手く維持できればジワジワと増えてくれます。

しかし分球だけでは今ひとつペースが遅いので今年はタネを採って実生でも増やしてみようかなと思っております。