野生ランのカモメラン。


亜高山の湿った林床に自生する小型の地生種で、丸みを帯びた一枚葉とピンク色の小花が可愛らしいシンプルイズベスト的な野生ランです。

花は径1.5cmほどで茎頂に２〜３個着き、白地に濃いピンク色の斑点を散りばめたオシャレな仕上がりとなっております。

この斑点模様がカモの胸んとこの模様に似てるっつー「鴨目蘭説」と左右に展開する苞葉の様子が翼を広げたカモメに似てるっつー「鴎蘭説」があり、どっちの説が本当の由来なのかイマイチはっきりしていないらしいですね。

この手の高山性野生ランはほとんどの場合栽培維持が不可能だったりするのですがこの種に関しては例外的に栽培が可能と言えるレベルで、涼しい日陰で管理すれば平地でも良く咲き良く増えてくれます。

まぁ高山種なのでもちろん性質自体は超デリケートなのですが、他の高山種と違い盛んに株繁殖してくれるためその辺の性質は圧倒的にありがたいと思いますね。

雨のかからない場所でなるべく葉を傷めないように管理することが大切で、上手くすれば数年で鉢いっぱいに増やすこともできます。