グロブローサの花が咲きました✨葉はすっかり緑に🌱

むっとが選ぶ玉置浩二&安全地帯のおすすめソング、トップ10。
第２位『田園』1996.07.21リリース。

　玉置浩二のソロ代表曲にして不屈の名曲です。
pvや曲調を聴いて、明るい曲だと感じた人は多いことでしょう。しかしこの曲を産み出すまで、玉置浩二は歌いたいモノと売れるモノの違いに悩まされていました。曲への違和感は『ワインレッドの心』から既に始まっていたそうです。その頃は歌謡曲全盛期で、当然玉置もそういった曲を求められてきました。しかし玉置がやりたかったのはバンドサウンドでした。次第にフラストレーションが溜まっていった玉置は、「音楽をやめたい」とこぼしたり、突然前座で自ら弾き語りをするなど、奇行が目立つようになりました。そしてとうとう精神病院に入院させられたわけです。入院中は薬で一日中眠らせられたそうです。

「こんなことしてたらだめだ」と病院を脱走したのは三日後でした。玉置は北海道に帰省しました。するとある日、母が玉置にこう言ったのです。「お金のことも、メンバーのことも、いっさい考えなくていいから。音楽やってそんなに悩むんだったら、音楽やめて、いっしょに農家やろう」と。
　その言葉に玉置の肩はふっと軽くなり、年甲斐もなく泣いてしまいました。そうして一日中空を見ながら過ごした玉置の精神は次第に回復していきました。そういった心の葛藤の末に誕生したのが『田園』です。

『田園』は、商業的な作曲をとっぱらい、玉置が心の底から歌いたいものを形にした、初めての曲になるわけです。この曲はご存じの通りミリオンセラーを叩き出しました。玉置の音楽性に時代が追い付いた瞬間といえるでしょう。

どうでしょうか？「生きていくんだ　それでいいんだ」のフレーズも、この背景を踏まえて聴いてみると、また別の味わいがでてきませんか？pvのコスプレ姿もまた別の視点から見ることができるようになるかもしれませんね。

　この曲は自分に向けられた応援歌だったわけですね🌱