中学生の冬。
初めて付き合った子と初めてのクリスマス。

2人でご飯を食べて映画を見て、
すごく楽しかったなぁ。
ただ集中できなかった。
それはこの後あるプレゼント交換。
帰る間際にプレゼント交換をし、
その流れで(*´³`*)ﾁｭｯっという計画を立てていたからだ。

僕は腕時計。
向こうのプレゼントは知っていた。
「何色が好き？」
「手作りの物ってどう思う？」
と10月から露骨に聞いてきたし、
その後、編み物をしている姿を何度も見かけたからだ。

僕はプレゼントを開け、
「ありがとう。とても暖かいよ。( * ´ ³`)」
という段取りだった。

遂にその時は訪れた。
僕がまず渡す。
欲しがっていた時計に飛び跳ねて喜ぶ彼女が愛おしく、とても可愛く思えた。
そんな彼女が恥ずかしそうにプレゼントを渡す。
自分の心臓の音が聞こえる。
段取りを頭で考えながらゆっくり開けた。

そこにあったのは、
サボテン3つ。

(´･ω･`)？

頭が真っ白とはこの事だ。
もはや心音も聞こえない。

強ばる顔を必死に動かし、
あ、ありがとうと伝える。
彼女は満面の笑みで
「大切に育ててね❤️」
「う、うん！分かったー！またね！」
彼女は無駄に満足そうだった。
家に帰ってサボテンを触った僕には、
余計にトゲが痛く感じた。
そんな僕のホワイトクリスマス。
1ヶ月後にサボテンは枯れた。



ねぇ！なんで好きな色とか手作り好きとか聞いたの！？
街頭アンケートの方！？
なんでそんな渡した後、満足気なの⁉️
聞かないよ！結構長く生きてきてるけど未だに聞かないよ！
クリスマスにサボテンもらった人の話聞かないよ！

それから何となく敬遠していたサボテンくん。
久しぶり。
今度はちゃんと調べて大切に育てるね！
そしてあなたは悪くないよ。