５月１５日撮影のテイカカズラ
５月２９日撮影のトウテイカカズラです。

どちらも我が家の近くですが、場所は少し離れています。
テイカカズラは駅へ向かうときに寄り道すると通る道で、トウテイカカズラはミツマタの道を通ってトトロの森方面へ向かうときに通る道で方向が90°ほど違うんです。

ジャスミンのような香りはトウテイカカズラの方が強いかな？でもどちらも良い香り🥰

花の色はトウテイカカズラの方が真っ白で、
花筒の細い部分と太い部分を比べると
テイカカズラは細い部分が長く、トウテイカカズラは細い部分と太い部分が同じくらい。
萼片がトウテイカカズラはクルンと反り返ります。

テイカカズラ（定家葛）
トウテイカカズラ（唐定家葛）
キョウチクトウ科テイカカズラ属

・開花時期は、 5／15 ～　9／末頃。
　７月頃いったん花は途絶えるが、
　その後、新しい枝が伸びてきて
　また開花する。
・スクリュー型の変わった形。
・おいしそうな香りがする。

・薬効　　　解熱
・薬用部位　葉、茎
・生薬名　「絡石（らくせき）」

★謡曲の「定家」に由来する名前。

京都を旅していた僧侶が夕立にあい、雨宿りで駆け込んだところが、昔、歌人の「藤原定家」（西暦1200年頃の人）が建てた家だった。
どこからか現れた女性が、その僧侶を、葛（つる）のからんだ
「式子内親王（平安時代の、後白河法皇の第三皇女）」の墓に案内し、こう語った。

　”藤原定家は式子内親王を慕い続けていたが、内親王は４９歳で亡くなってしまい、
定家が式子内親王を想う執心が葛となって内親王の墓にからみついてしまった。
内親王の霊は葛が墓石にからんで苦しがっているらしい”
僧侶はそれを聞き、内親王の成仏を願って墓の前で読経した。
じつは、先ほどの女性は式子内親王本人の「霊」で、
僧侶が読経してくれたことで成仏できて喜んだ。
そして、この、からみついた「葛」に後年、「定家葛」の名前がつけられた。


・「石綱（いわつな）の　またをちかえり青丹（あおに）よし　奈良の都を　また見なむかも」　　　　万葉集
（季節の花３００　より）