雪ノ下の写真を撮って立ち上がり、ふと上を見ると．．．美しいつるバラ。
「あぁ、あなた様は・・・よくお見かけする・・・有名なピエール・ドゥ・ロンサールでは」
思わず📷✨

ピエール・ドゥ・ロンサール(1524〜1585)は、16世紀のフランスの抒情詩人で、バラ・恋・田園を詠いました。20歳の時に、ロワール河畔のブロワ城における王家主催の舞踏会で、15歳の少女カッサンドルに恋をします。しかし既に僧籍であったピエールは結婚が許されぬ身分であり、恋が実ることはありませんでした。ピエールはカッサンドルへの恋をうたった詩を次々に書き、フランスの抒情詩において詩の王と称えられるようになりました。

詩「カッサンドルへのオード」は、冒頭の「Mignonne,allons voir si la rose(愛しい人よ、バラを見に行こう)」がタイトルの古典のシャンソンとなり、フランスの人々に愛されています。

「可愛い人よ、見に行こう、
今朝、あけぼのの陽を浴びて
深紅の衣を解いた薔薇の花、
その紅の衣の襞(ひだ)も
あなたに似た色艶も
失わなかったか、今宵いま。

ああ、ごらん、これほど束の間に、
可愛い人よ、薔薇は大地に
ああ、ああ、その美しさを散らしてしまった。
おお、何と無慈悲な「自然」よ、
この花の命さえ
朝から夕べまでとは。

さあ、可愛い人よ、
私の言葉を信ずるなら、
あなたの齢(よわい)が花の盛りに匂う間に、
摘めよ、摘め、あなたの青春(はる)を、
この花のように、老いて
あなたの美も曇るから。」
📗『ロンサール詩集』高田勇訳　青土社

ピエールの頃のバラは一日で散ってしまっていたそうです🌹

バラ科バラ属🌿
花言葉(ピンク)：上品・しとやか・美しい少女