˚✧₊⁎牧野富太郎博士きょう生誕160年˚✧₊⁎

植物に感謝しなさい。
植物がなければ人間は生きられません。
植物を愛すれば、
世界中から争いがなくなるでしょう。

　　　　　　　　　　　　　　　牧野富太郎

《牧野博士の日常に迫る》
⭐︎生誕160年展きょう開幕⭐︎
牧野富太郎博士の誕生日の24日、県立牧野植物園（高知市五台山）で博士の横顔を紹介する生誕160年特別企画展が始まる。牧野家の家計簿や博士が書いた日記、秘蔵写真など「博士のプライベートに踏み込んだ」貴重な資料390点を並べ、うち約150点が初展示となる。知っているようで知らない博士の横顔が見えてくる。

牧野博士は1862年に高岡郡佐川町に生まれ、独学で学んだ。94歳で亡くなるまでに1500種類以上の植物を命名、収穫した標本は40万点に及ぶ。

今回の企画展は元同園職員で、展示デザイナーの里見和彦さん（65）が協力。博士の功績はもちろん、これまでに富太郎の孫らに聞き取ったエピソードも盛り込み、「生涯を描いた雑誌をぱらぱらとめくるように仕上げた」という。会場では「牧野家の人びと」「富太郎の金銭感覚」など八つのコーナーを設け、写真もふんだんに使って人柄を紹介した。

夫の出張を寂しがる妻の寿衛（すえ）に宛て、「すえちゃん」と呼び掛けなぐさめるラブレターや娘に宛てクリスマスに「何か見つくろって送りましょう」「ノンキなトーサンから」と記したはがきからは、優しくユーモアな博士の姿が浮かぶ。

お金に関するエピソードもたんまり。当時月給70円だった富太郎は鹿児島の調査の際、高級旅館に10日間宿泊し、滞在費は69円に上った。同時期には娘から、滞納している税金の督促が来たとして送金を願う手紙を受け取っていたそうで、牧野家の家計はいつも火の車。富太郎の娘は「明けても暮れてもおかずはこんにゃく」だったと明かしている。

同時代の博物学者、南方熊楠との交流も紹介し、2人は裕福な商家の生まれ＊甘い物好き＊飼い猫は代々同じ名前…など意外な共通点も。南方が、助言を求めて博士に送った貴重な標本も展示した。

園の担当者は「いろんな博士の横顔が知れる。生誕160年に朝ドラが決まったのはまさにミラクルで、予習にぴったり」と声を弾ませていた。企画展は6月26日まで。

　　　　　　　高知新聞🗞【こうちワイド】

⭐️牧野博士が採取したセンダイヨサノの植物標本（1939年）の実物。それぞれのパーツがテープで固定されている。ラッピングに使われた作品ではデジタル処理でテープなどを消した。

💫令和4年4月24日牧野博士お誕生日おめでとう。生誕160年を迎えた今も牧野博士は草木とともに生きている。（高知県立牧野植物園）

🍃今日の朝刊は牧野博士の押し花の印刷物で包まれていました。沢山の新聞に保存された草花木は牧野博士から未来に向けたプレゼントのようにも感じられます。GSの皆さまの未来も希望に満ちた素晴らしいものになりますように心から願っています。