夏を乗り越えてくれたので植え替えたアデナンサス・ウィーリーブッシュ。
元の綴りはAdenanthos sericeus 'Woolly Bush' なので、カタカナ表記にかなりばらつきがあるようだ。
和訳するとさしずめ「ふわふわの薮」で、触るとコシのあるアサギリソウのような優しい感触でとても気持ちいい。

繊細な見た目に反してオーストリアの西の固有種のため乾燥にはめっぽう強い。
全身をふわふわの毛が覆っているためハダニもアブラムシも寄り付けない。
我が家の灼熱のベランダを唯一無傷で耐え抜き、かつて多くの探検家を飲み込んだオーストリア大陸の砂漠の過酷さを思うなどした。
乾燥と日光に強いため当然のように暗いところが大変嫌いで、曇り続きだとすぐ徒長してしまう。

普段はベランダにいるが、植え替え後しばらくおうちで過ごしてもらう。
ニュージーランド組のソフォラとミルシネといい、どうも我が家はあのあたりの植物が育ちやすい立地のようだ。