２月のラン展の即売会で、セロジネ フラクシダと一緒に“うっかり”買ってしまったセロジネ ニティダ。３月半ばから咲き始め、ここ１週間くらいでほぼ終わりました。開花期間は３週間～１ヶ月程度でしょうか。

まあ、花芽つきで買ってきた株の開花時期なんて、翌年以降のうちの環境での開花の参考にはほぼならないので、記録してもあまり意味がないと普段は思っているんですが、これに関しては来年以降咲くかどうかどころか、夏を越えてくれるのかすら怪しいので、記念に記録を残しておきます。

セロジネ ニティダ
Coelogyne nitida (Wall. ex D.Don) Lindley (1824)
ラン科セロジネ属
日本では異名のオクラセア(Coelogyne ochracea)で出回っていることの方が多いみたいですね。
ヒマラヤ山麓やタイ、ラオス、中国の雲南省の標高の高い場所(約1500~2500m)に自生する低温性のセロジネ。

そのためか、日本では山上げしないと夏越しも難しいという話も目にします。まあ、一般家庭で育てている方もいらっしゃるようなので、育て方次第なんでしょうが、セロジネ クリスタータすら咲かせられないうちで育てられるのか、甚だ心配ではあります。

それにしても、このセロジネはとてつもなくいい香りがします。うちにある蘭の中で３本の指に入る香りの良さだと思います。
開花直後はサロメチールと杏仁エキスを合わせたような匂いで少し濃すぎるかなと思いましたが、３日目くらいから、少し青い柑橘っぽい香りも含みつつの、キズイセンやロウバイに似た香りになりました。たぶんこれの香りが嫌いな人はいないんじゃないでしょうか。

これが毎年咲いてくれるととても嬉しいですが、果たして上手く育つでしょうか。