奈良町の路地を入ると、
町家の軒下に山盛りのハスの実の抜け殻を見つけました。
眺めているとワークショップをしている中へ誘われました。

杉細工のおじいちゃんのお話は楽しく、目の前に転がる木の片に釘付けになりました。
おじいちゃんが若かりし頃、春日山原始林の道なき道をバイクで分け入り集められた杉の枝です。

むかし、『埋れ木』という映画を観た記憶がありました。
朽ちることなく地下に立ち並ぶ木立の話です。
おじいちゃんが見つけた台地に眠る杉の枝‥‥。
「流木はな、転がされてスベスベや。森に眠る枝はねじれがそのまま残ってるやろ。」
「あんたは、これをじぶんなりに使うつもりやろ?
そんな人が持ってけばいい。またおいでや。」

またおじいちゃんの話を聴きに行くつもりです。

敷板は、杉に柿渋を塗ったものです。
折しも主人から、コロナに柿渋が効力を発揮する可能性があると奈良県立医科大学が発表したニュースを聴きました✨