セダム属、リトルゼム。

「ビッグゼム、どうして他のセダムたちは大きなプランターや花壇でどんどん成長してるのに僕たちはこんなに小さな鉢で育てられてるの？」
「それはなリトルゼム、おれたちは水分が多いと他のセダムよりもすぐ徒長しちゃうから、ご主人のむねちかさんが気遣って鉢で育ててくれているのさ。」
「でも僕だって広いところで伸び伸びしたいよ。あそこは？あそこの大きな鉢空いてるじゃない。」
「よく見てごらん、リトルゼム。あそこは屋根がないだろ？雨が降るとびしゃびしゃになって徒長しちゃうんだ」
「怖い世の中だ。いやだいやだいやだ！ビッグゼムなんて嫌い！僕はもっと自由に生きていきたいんだ」
「リトルゼムよ、自由って大変だ。あのアスファルトなんてきっと60度以上はある。自由を手に入れ、あそこに降り立った瞬間、灼熱地獄による死へのカウントダウンがはじまるんだ。その点、限られた自由ってのはいいぞ。むねちかさんが天気の日には日向へ、雨が降ると軒下に連れていってくれる。水のタイミングも僕らの体調をみて判断してくれる。僕らは、何もしなくていいんだ。ただボーッとしてたら、自然とうまくいってる。どうだい、素晴らしいだろ。」
「家畜の原理だな、ビッグゼムよ。ウジ虫以下の発想、負け犬の遠吠えよ。」
「え？リトルゼム、キャラ変わった？」
「発想を転換してみるのだ。むねちかという輩にコントロールされているのではない。我々がこの美しさで魅了し、むねちかを動かしていくのだ。さあ、みんなでこの太陽の下、最も美しく働きかけよう。もっと広い世界へ。」

キラキラキラキラ
キラキラキラキラ

近いうちリトルゼムは植え替えようと思う今日この頃。

今日の多肉様からの教訓。
環境は与えられるものではない、自ら創るものだ。