サルビア・ネモローサはヨーロッパ及びアジアを原産とする、シソ科アキギリ属の多年草です。
乾燥気味の温帯地域に自生するサルビアの一種として知られています。サルビア・ネモローサは可憐な見た目だけでなく強健な性質も持ち合わせているため、世界各地で栽培、繁殖がなされている植物です。
今回はサルビア・ネモローサの育て方についてご紹介します。
サルビア・ネモローサの育て方:栽培する場所
サルビア・ネモローサは風通しと日当たりの良い環境を好みます。
日当たりの良さが花付きの良し悪しに直結するので、栽培場所の周囲には遮蔽物を置かないようにしましょう。
栽培適温15~25℃となっている関係上、とくに気温の下がりやすい冬の夜間には新聞紙やビニールを被せて保湿・保温することをおすすめします。夏の酷暑も同様に、日陰など直射日光の当たらない場所に移動させて栽培適温に保ちましょう。
サルビア・ネモローサの育て方:水やり
鉢植えで育てているサルビア・ネモローサへの水やりは、生育期と休眠期で変える必要があります。
生育期である春~秋には表土が乾いたらたっぷりと水やりをし、休眠期の冬には表土を軽く湿らせる程度の水やりに留めましょう。
いずれの季節も、水やり毎に表土の乾燥している期間を2〜3日設けることがポイントです。
地植えでサルビア・ネモローサを育てている場合は、基本的に水やりする必要はありません。
サルビア・ネモローサの育て方:用土
サルビア・ネモローサは通気性と水はけのよい土を好みます。「赤玉土小粒7:腐葉土3」の割合で混ぜた配合土を利用しましょう。市販の草花用培養土を使用しても構いません。
サルビア・ネモローサの育て方:肥料・追肥
サルビア・ネモローサには新芽が形成される春と暑さの落ち着いた秋に肥料をあたえます。
春秋それぞれ月に1回を目安に、緩効性化成肥料を株元に施しましょう。
サルビア・ネモローサの育て方:種まき・植え付け・植え替え
サルビア・ネモローサは種または苗から育てる植物です。園芸初心者の方は苗から育てることを推奨します。
種まき(4~5月)
- プランターに入れた土に、深さ5mmの筋を掘る
- 種を重ならないように堀った筋にばらまく
- 種の上からごく薄く覆土する
- 土が乾燥する前に霧吹きで水やりをして保湿する
- 発芽したら状態のよい個体を残して間引く
- 本葉2~3枚になったら新たな鉢に植え替える
植え付け・植え替え(4~5月)
- 植え付け1~2日前から水やりを控え、土を乾燥させる
- 株より一回り大きな鉢を用意する
- 鉢底ネットを敷いた鉢に、鉢底石を入れる
- 容器の1/3〜2/3の高さまで用土を入れる
- 株を根を広げるようなイメージで植え付ける
- 根の上部がやや表土から露出する位置に土の高さを調節する
- 水やりをして株をしっかり土着させる
サルビア・ネモローサの育て方:増やし方
サルビア・ネモローサは株分けや挿し木で増やせます。
株分け(4〜5月)
掘り出した株をナイフや手で2〜3つに割いて、植え付けと同じ手順で植えます。細かく割きすぎた株は生育不良に陥る可能性があるので注意しましょう。
挿し木(4〜5月)
- 15〜20cmに切り取った枝の断面を斜めにカットする
- 花や蕾を切り落とし、葉を数枚だけ残す
- 枝の切り口を1〜2時間ほど水につける
- 用意した新しい赤玉土に枝を挿す
- 土を乾かさないように水やりしつつ日陰で管理する
- 本葉が2~3枚になったら小鉢に植え替える
- 本葉が6~7枚になった段階で、苗として新たな鉢に植え付ける
サルビア・ネモローサの育て方:注意する病気や害虫
サルビア・ネモローサは病気・害虫の被害を受けにくい強健な植物です。安心して栽培に集中できます。
サルビア・ネモローサの育て方:どんな花を咲かせる?
サルビア・ネモローサは5〜6月にかけて、茎先の花序に小さな花を穂状に咲かせる植物です。花茎わずか1~2cmと小さいながらも唇形の花を縦に連ねるため、遠目からでもサルビア・ネモローサを認識できます。
サルビア・ネモローサの花言葉
サルビア・ネモローサを始めとする紫色のサルビアの花言葉は、『尊敬』です。
お世話になった尊敬できる人に贈るとよいでしょう。
サルビア・ネモローサの育て方を覚えよう
サルビア・ネモローサは強健な性質をもつため、比較的簡単に栽培可能な植物です。寒暖差が激しいと枯れてしまう恐れがあるため、栽培適温15~25℃を保つことを意識して栽培すると長い間サルビア・ネモローサを楽しめます。
この記事を書いた人
GreenSnap編集部
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