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木の花の一覧

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醜男
染井吉野(ソメイヨシノ) バラ科サクラ属の落葉高木。エドヒガンとオオシマザクラの自然交配によって生まれた。葉が出る前に一斉に開花し、枝いっぱいに花をつけ豪華絢爛に咲き誇る。ソメイヨシノは美しくて成長が早く、手入れも簡単で育てやすいため接ぎ木により全国に急速に広がった。全国で見られるソメイヨシノは、親が1つで同一遺伝子を持つクローン植物。 サクラはバラ科サクラ属の中の一群で、400種類以上あるともいわれる。日本にもともと自生していた天然種のほかに、人工交配や変異により生じた園芸品種が数多くある。天然種には、ヤマザクラ、オオヤマザクラ、エドヒガン、オオシマザクラなどがある。園芸品種はサトザクラと総称され、代表はソメイヨシノである。ヤマザクラとソメイヨシノの大きな違いは開花時の葉の出方による。ヤマザクラは葉が出るのと同時に開花し、ソメイヨシノは葉が出る前に花が咲く。 サクラは寒さを経験後に暖かくなると開花する。桜の代表であるソメイヨシノは、1日の平均気温が5℃以下の低温日が一定期間続いた後、1日の平均気温が10℃以上の日が続くと開花する。 自家不和合性のためソメイヨシノだけが植えられた場所ではほとんど結実しないが、周辺に他種のサクラがあればよく結実し、種子は発芽能力もある。果実は核果で1個あり、花後の5~6月に黒紫色に熟す。核果は同属のサクランボ(セイヨウミザクラ)と違い、苦くて食用には向かない。 ソメイヨシノという名前は、明治時代の植物学者、藤野寄命によって命名された。1885年から2年かけて上野公園内の桜の調査を行った藤野は、エドヒガンやオオシマザクラとは異なる桜があることを確認した。この桜は、植木屋が多くあった染井村(現在の豊島区巣鴨・駒込辺り)で『吉野桜』という名で売られていたものだった。桜の名所である奈良県吉野の桜とは種類が異なるため、混同することのないよう『染井』をつけ『染井吉野』と名付けた。 出典『草木の種子と果実』『桜の樹木学』『樹木の名前』
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醜男
木五倍子(キブシ) キブシ科キブシ属の落葉小高木。明るい林縁や空き地に生える。花期は3~4月。葉が出る前に淡黄色の花が房になって垂れ下がる。雄株と雌株と両性株がある。雄株は長い花序を垂らし、雄花は淡黄色、雌しべもあるが機能は退化している。雌株の花序は短く、淡黄緑色で中心に雌しべがあり、雄しべは小さく退化している。花が咲き終わる頃に葉が出る。葉は卵形で鋭い鋸歯があり互生する。果実は楕円状球形の液果だが、果液はかたい樹脂状で多数の種子がびっしり詰まり、7~10月に黄褐色に熟す。若い果実はタンニンを豊富に含むため、白膠木(ヌルデ)から採る五倍子(ふし)の代用としてお歯黒や染料として利用された。ヌルデのものと区別するために木五倍子(キブシ)と呼んだ。 五倍子(ふし)はヌルデの葉に寄生するヌルデシロアブラムシによる虫こぶのことで、タンニンを多く含むためお歯黒に利用された。江戸時代、既婚者は歯を黒く染める風習があった。ヌルデの五倍子(ふし)は量が少なくて質が良かったので高価であった。そのため五倍子(ふし)を使える人は、大名の奥方や旗本の妻など上流階級の婦人に限られた。一方、庶民のおかみさんたちは安価な木五倍子(キブシ)を用いた。なお、お歯黒の染め方は、酢や茶の中に鉄片を入れて酸化させた液に、五倍子(ふし)の粉(黒い染料)をつけて歯に塗る。これにより、二夫にまみえずの心意気を示すほか、虫歯予防の効果もあった。 出典『草木の種子と果実』『樹木の名前』
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醜男
樒(シキミ) シキミ科シキミ属の常緑小高木。山地に生え、寺社や墓地にも植えられる。常緑の葉は滑らかで光沢があり、ちぎると抹香の香りがする。花期は3~4月。葉の付け根に芳香のある黄白色の花が数個集まって咲く。花の花被片(かひへん💬花弁と萼片の区別がないとき、両者をまとめて花被片と呼ぶ)は10~20枚、雌しべは多くの場合8個。果実は袋果が8個集まった集合果で、秋に熟すと星形に開きオレンジ色の種子を飛ばす。種子にはアニサチンという痙攣性の神経毒が多く含まれ、食べると下痢、嘔吐、痙攣、場合によっては死に至る。星形の果実は中華食材の八角(トウシキミ、スターアニス)という香辛料によく似るため誤食例もある。八角の実から得られたシキミ酸がインフルエンザ治療薬タミフルに使われるが、シキミの実には猛毒成分が含まれるため医薬品には使われない。 枝葉は仏前に供えられる。昔は神事に使われるいわゆる榊(さかき)の一種として扱われていた。シキミが清浄で香気があって不浄を除くので神に供していたが、仏教渡来後は仏前に供えるようになった。シキミの葉や材を燃やすと死臭を消すほどの強いにおいを放つため、寺社や墓地にも植えられる。全体が有毒なため、獣が墓を荒らすのを防ぐともいわれる。樹皮や葉を乾燥させて粉末にしたものが抹香や線香に使われる。 シキミは全体が有毒だが、特に果実が猛毒で『悪しき実』からシキミと付いた。また、実が多いことから『重実(しげみ)』『繁子(しげみ)』に由来するともいわれる。 出典『里山の花木 ハンドブック』『都会の木の花図鑑』『日本有用樹木誌』
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