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so.raさんのさくら サクラ 桜,今日のお花,GSの繋がりに感謝♡の投稿画像

2025/03/27
so・raの小さな物語
** たぬき桜 ** その 19


桜ばな
いのちいっぱい咲くからに
生命をかけて
わが眺めたり

岡本かの子さんの句です。

いのちをかけて眺める、その心のうちには、どんな思いを抱いたのでしょう。桜の花には不思議な日本の魂を感じます。


🌱🌱🌱

幸い健太の傷は浅かった。

さぁ、これで大丈夫。
怪我したところをぶつけたり、動かしすぎないように気をつけてね。

手当てを終え、保健室から教室に帰った健太は、先生に頭を下げると席についた。
クラスのみんなは健太をチラッと見たが、目線が交わるのを避けるように直ぐにノートに目を移した。
一方、一彦は健太の方を見ようともしなかった。

そうだよな、カズチは何にも知らないのに、僕のせいで巻き込まれちゃったもんな、怒るのも無理ないよな。もう、仲直りできないのかな。

先生の話も耳には行ってこない健太は、ぼんやりと窓の外に目を向けた。


その日の放課後、健太と一彦は先生に呼ばれ、喧嘩の理由を問われた。何度先生に尋ねられても、健太も一彦も、自分は嘘を言ってないと一歩も譲らなかった。
村では狸を飼うことは禁じられている事を知っていた先生は、それ以上深入りせずに、今後このような喧嘩をしないことを2人に約束させ、今日の事は双方の親に伝えると話し2人に帰宅を促した。


これ以上口論になる事を避けたかった健太は、教室に戻るなりランドセルを背負うと、一彦の顔も見ずに帰宅してしまった。

健太に腹を立てていた一彦だったが、思いがけず怪我をさせてしまった。そのことを謝ろうと思っていた一彦は、きっかけをなくし、心の中がやり場のない思いでいっぱいになった。

校庭に出ると、開き始めた桜のつぼみが、夕方の光の中で光るように咲き、数羽の小鳥が忙しく枝を飛び回っていた。

ふと、見上げた目線の先に、桜を見つけた一彦は、足をとめた。

咲いてるのか。
花見…去年楽しかったな。
健太と俺、もう戻れないのかな。
枝を見上げる一彦の頬を、涙が一滴ツーッと伝って落ちた。


🌸今日のお花 桜
今家の周りは2~3分咲きです。
この2,3にちの暖かさで、だいぶ開花が進みました。
満開の桜より、この時期の桜に惹かれます。




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お出かけ先で出逢った花にとても感動して、こんな感動をどこかに残したいと始めたGSでした。花に添える言葉が上手く書けなくて、それなら575とか、詩にすれば書けるかなと、詩を書くようになりました。でも、私はやっぱり口べたで、どうしようもない天然で‥。ちゃんと届けたい想いが言葉にできなくて‥。何度も、自己嫌悪にもう投稿をやめてしまおうと思ったりもしました。(一度止めて、このアカウントは再開したものです)でも、そんなとき、今はおほしさまになってしまった天美ちゃんが、初めて私の言葉を書きとめてくれて‥私は言葉を紡ぐ人になりたいと思いました。そして、挫折しそうになるたびに、みんなが声をかけてくれて‥そんなみんなの暖かさに支えられて続けてこれました。いつも、こんな私にいいね!をくれるみんな、心からありがとうございます。みんなが今日も明日もずっとずっと幸せでいられますように🍀

キーワード

植物