「火曜はマクロの発表会」

ミカワチャルメルソウ（三河哨吶草）

ユキノシタ科チャルメルソウ属

長野県南部、静岡・愛知両県の県境付近、及び岐阜県南部に分布します。
限定的な地域に生育しますが、分布域が広いコチャルメルソウと混生することがあります。　
日本固有種であり、チャルメルソウの変種です
花弁は羽状に7-11裂し、萼裂片は直立する。
小川沿いの陰湿地に居ました。
（多治見市富士見町）

毛が生えている意味
（国立科学博物館植物研究部　多様性解析・保全グループ 研究主幹の、奥山雄大先生による見解）
・チャルメルソウの仲間に生えている長い毛の意義は今のところはっきりしないが、
　おそらく昆虫の食害から身を守る働きがあるのではないかと考えられる。
・チャルメルソウでは調べられていないが、他の植物では、毛があると虫に食べられ
　にくいことが知られている。
・頻繁に沢水に洗われるような場所に生えているモミジチャルメルソウで毛が殆どな
　いのも、虫が水で流されてしまうので取り付きにくいからではないかと考えている。
長毛を下向きに密生させることにより、虫は葉柄を登りにくくなり、撃退できるのでしょう。