🌳木の花たち　　その161
　　　　カワヅザクラ(河津桜)

河津桜が咲いていると知り、出かけました。

もう遅いかと思っていましたが、
見頃の時期には間に合ったようで
綺麗に咲いていました。
花柄が長く蕾や花が俯き加減になるのが
可愛いらしく花簪のようです。
蕾の色が濃いピンク、
開花すると淡い紫がかったピンクになるのがまた魅力的。


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⌘ メモ　⌘
🔸科名・属名
　　バラ科 サクラ属
🔸学名
　　Prunus lannesiana cv. Kawazu-zakura
🔸英名
　　Kawazu-zakura cherry
🔸別名
　　ミナミザクラ（南桜）
　　コミネザクラ(小峰桜)
🔸由来
　　河津町（伊豆）で発見されたことに因む
🔸原産地
　　日本(静岡県賀茂郡河津町)
🔸花期
　　3月上旬
🔸花色
　　紅紫色
🔸特徴
　　樹形は傘状の耐寒性落葉亜高木、一重咲の大輪の
　　5弁花をソメイヨシノ(染井吉野)などに先駆けて、
　　開花する。
　　カンヒザクラ系の園芸品種で、早咲きのオオシマ
　　ザクラ(大島桜)とヒカンザクラ(緋寒桜)の自然
　　交配種と言われており、1955年に飯田勝美が静岡
　　県河津町で原木を偶然発見した。
　　葉は互生し単葉で、長さ10～12cm、幅6～7cm
　　の楕円形～楕円状倒卵形で、葉の先は尾状に
　　とがり、基部は心形、ときに円形。鋸歯は多少の
　　重鋸歯がまざり、鋸歯の先に紅紫色の小さな腺体
　　がある。葉の質は厚く、表面に光沢があり、裏面
　　はやや白色を帯びる。主脈が淡い紅紫色を帯びる
　　こともある。葉柄は長さ2cmほどで上端に蜜腺が
　　1～2個あり、ときに紅紫色を帯びる。
　　花は葉腋に出る散房花序に4～5個つき、淡い
　　紅紫色の5弁花で、径3cmほど。花弁は円形～
　　広卵形で先端に切れ込みがある。蕾は濃い紅紫色。
　花柄は長さ1～1.3cm、小花柄は長さ2cmほど。
　　樹皮は紫褐色で光沢がある。
🔸その他
　　河津町では、増殖して川沿いに多く植えたものが
　　観光名所となっており、河津町の河津桜まつりは
　　有名。

※亜高木とは
　　厳密な定義は存在せず、文献によりまちまち。
　　一般的には樹高3～10mになる木のことを指す。
　　小高木（しょうこうぼく）、中木（ちゅうぼく）
　　などと呼ぶ場合もある。
※腺体とは
　　葉や茎の表面に見られる粒状のもので、多くは
　　匂いを持つ物質や粘液などを分泌する。