2021年10月6日(水)、晴れ。
朝一番に、ベッドルームから、現在、製作中のつるバラのためのアーチ・トンネルを撮影した。

明日も午前中だけ、先輩と製作する。午後は、義母とのウェブ面会があるからだ。この面会は妻の初めての望みなので、申し込んだ。

妻が少しずつだが、安定しているから、担当医師も勧められたのだと思う。

今日は、12歳年上の先輩に教えてもらいながら、製作した。

その先輩を見ていると、12年後も、この高いアーチ・トンネルに上がって、つるバラの手入れができると思える。

落下事故対策ベルトなどの相談をしたが、この作りでは、販売されている商品には対応できるものがないので、空中のメイン通路に沿った手すりを作ろうと提案された。それで、それに同意し、来週ぐらいから、新たに付け加えることにした。

もう一つ、先輩のアイデアが提案され、私は同意した。

それは、写真に写っている真ん中の通路に、巾75cm✕高さ180cmのアーチを取り付けることだ。そうすることによって、バラが向こうからこっちに伸びたときに、より高い方のアーチ・トンネルに誘引することで、つるに作業を邪魔されないようになる。

これを聞いたときに、とても素敵なアイデアだと思った。先輩に金銭的なことを話すと、材料だけ仕入れてくれば、無償で一緒に製作しよう、と言ってくれた。

先輩は、新しい物を作ることが好きで、困難なものほど、深く広く考えないと行けないので、それが楽しい、と言われるのだ。

このバラ館製作が、先輩の最後の作品にふさわしいようだ。だから、夜は寝ながらアイデアを考えて、朝早くから実験して、材料をホームセンターへ行って物色し、その後、昼寝して、我が家で仕事をする日に朝早く起きて、私の家に向けて出発されるようだ。

これまでは、文系の知識が多い人と交流してきたが、園芸を始めて、理系、職人系の人との交流が始まり、とても新鮮で愉しい。

先輩と知り合ったのは、網戸の張替えを発注したときに、我が家に初めて来られ、その仕事ぶりを見て、意気投合し、それ以来の交流となる。ちょうど2年を超えたところである。

妻の病気に近い家族がおられ、私の気持ちをとても理解してくれ、私にとっては、先輩であると同時に、親友であり、工作の師匠である。

退職して、こんな素敵な先輩に出会えるとはとても幸運である。宇宙に感謝である。