掛けても据え置きでも使える竹の花入れを、ずっと探していました。
茶道具屋さんなどをまわってみても、たいてい「経年で割れやすいから扱わない」と言われるし、ネットショップに出回る安いものは乾燥がじゅうぶんではないらしい。
調べているうちに知った竹細工の工芸家のお店を訪ねて、やっと手に入れました。

太い細い長いいろいろある、一重切りで古めかしい風情ならそれらしく生けられるかしらとか、細密な細工ものはとても手が届かない(;_;)とかぐるぐる考えて迷ったけど、
切っただけの素直な姿が一目で気に入って。

あとから調べたら、利休が秀吉小田原攻めに随行したときに、韮山の竹で三本の花入れ/圓城寺・よなが・尺八を作った、その尺八と太さは違うものの、長さが同じでした。そっか、そういう定番の長さがあるのね。
利休は1522年生まれですって。再来年生誕500年ですね。展覧会やイベント、茶会などがあるかなあ

庭のさざんかの最後の最後の１輪を、なんとか入れることができました。