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醜男
片栗(カタクリ) ユリ科カタクリ属の多年草。落葉樹林の林下に群生する。葉は淡緑色で紫褐色の斑紋をもつことが多く、はじめ1枚で、開花するときは2枚になる。花期は3~5月。花は花茎の先に1個つき下向きに開く。花弁の付け根にはW字形の蜜標識(ネクターガイド)がある。花は日が当たると開いて反り返り、夕方に閉じる。雨の日や陽射しがない日は花を開かない。果実は朔果で、中に20~30個の種子がある。果実は成熟すると先端が3裂して種子を落とす。種子にはエライオソームがついていて蟻が運ぶ。木々に葉が茂り林内が暗くなる新緑の季節を迎える頃には地上部は枯れ、地下貯蔵器官と種子を残して休眠する。 カタクリがまだ寒い早春に花を咲かせるのは次のような理由が考えられる。カタクリの花が咲く時期は林の樹木にまだ葉がないため、地上まで光が到達し光合成ができる。樹木の葉が展開する5月頃までに1年間に必要な栄養分を蓄積し、6月頃から長い休眠に入る。他の植物が生育を始める前のまだ寒い時期から花を咲かせることで競争を避けるという生き残り戦略である。 カタクリは種が発芽して花が咲くまで8年以上かかる。8年間は毎年葉を広げるだけで、ひたすら栄養を蓄積する。他の花と比べると光合成できる期間がわずかなため、花を咲かせるだけの栄養分を蓄えるのに8年もかかる。開花するようになってからは10年以上に渡って毎年花を咲かせる。 地中深くに長楕円形の小さな鱗茎(りんけい💬俗にいう球根)があり、かつては片栗粉の原料とされた。現在の片栗粉はジャガイモのでんぷん。 名前は、花が咲かない片葉に鹿の子模様がはっきりと現れることから、片葉の鹿の子で『片葉鹿の子』が『カタカゴ』になり、転訛してカタクリになった説など諸説ある。 出典『春の野草』『都会の草花図鑑』『人が学ぶ 植物の知恵』
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醜男
立坪菫(タチツボスミレ) スミレ科スミレ属の多年草。人家周辺から山地まで至るところに生える。日本に60種ほど、変種も含めると200種ほど分布するスミレの中で最も普通に見られ、かつ分布も広い。花期は2~5月、花は淡紫色だが色の濃淡には個体差があり、稀に白やピンクがある。葉はハート形で長い柄がある。葉の付け根に櫛の歯状に細く裂けた托葉がある。花弁のある花が咲き終わると、蕾の形をした閉鎖花が秋遅くまで次々に咲き、果実を盛んにつける。熟した果実は上を向いて3裂し、裂けて舟形になった果皮が乾燥して両側が徐々に閉じるようにして圧力をかけ種子を弾き飛ばす。種子にはエライオソームがついていて蟻が運ぶ。 スミレには沢山種類があって見分けがつかないが、まず初めに地上に茎があるかないかに分ける。タチツボスミレは地上に茎がある有茎種の代表。 名前の『タチ』は立ち上がるという意味。本種は咲き始めは普通のスミレと変わらないが、花が初期から中期ぐらいになると茎が次第に立ち上がってきて高くなるので『タチ』がついた。ツボは中庭のこと。中庭と同じでどこでもよく見かけ、立ち上がるように咲くスミレという意味。 出典『散歩の草花図鑑』『四季の野の花図鑑』
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醜男
片栗(カタクリ) ユリ科カタクリ属の多年草。落葉樹林の林下に群生する。葉は淡緑色で紫褐色の斑紋をもつことが多く、はじめ1枚で開花するときは2枚になる。花期は3~5月。花は花茎の先に1個つき下向きに開く。花弁の付け根にはW字形の蜜標識(ネクターガイド)がある。花は日が当たると開いて反り返り、夕方に閉じる。雨の日や陽射しがない日は花を開かない。果実は朔果で、中に20~30個の種子がある。果実は成熟すると先端が3裂して種子を落とす。種子にはエライオソームがついていて蟻が運ぶ。木々に葉が茂り林内が暗くなる新緑の季節を迎える頃には地上部は枯れ、地下貯蔵器官と種子を残して休眠する。 カタクリがまだ寒い早春に花を咲かせるのは次のような理由が考えられる。カタクリの花が咲く時期は林の樹木にまだ葉がないため、地上まで光が到達し光合成ができる。樹木の葉が展開する5月頃までに1年間に必要な栄養分を蓄積し、6月頃から長い休眠に入る。他の植物が生育を始める前のまだ寒い時期から花を咲かせることで競争を避けるという生き残り戦略である。 カタクリは種が発芽して花が咲くまで8年以上かかる。8年間は毎年葉を広げるだけで、ひたすら栄養を蓄積する。他の花と比べると光合成できる期間がわずかなため、花を咲かせるだけの栄養分を蓄えるのに8年もかかる。開花するようになってからは10年以上に渡って毎年花を咲かせる。 地中深くに長楕円形の小さな鱗茎(りんけい💬俗にいう球根)があり、かつては片栗粉の原料とされた。現在の片栗粉はジャガイモのでんぷん。 名前は、花が咲かない片葉に鹿の子模様がはっきりと現れることから、片葉の鹿の子で『片葉鹿の子』が『カタカゴ』になり、転訛してカタクリになった説など諸説ある。 出典『春の野草』『都会の草花図鑑』『人が学ぶ 植物の知恵』
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