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タンナトリカブトの一覧

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オキザック
【タンナトリカブト(耽羅鳥兜)】 (サンインヤマトリカブトを求めて) タンナトリカブトを観察するにあたりどうしても行く必要があった自生地 福岡県犬ヶ岳へ行ってきました。大分県との県境近くという事もあり高速を使っての道のりで遠かったぁ~💦🚗 狙いはタンナトリカブトの同種異名の「サンインヤマトリカブト」を見る事がその目的です。トリカブトは自生環境によりその形態に微妙な変化を生じる事が多いらしくその些細な違いを取り上げ別種亜種変種と専門家によって沢山のシノニム(同種異名)が生まれております。「サンインヤマトリカブト」は現在Yリストで「タンナトリカブト」のシノニム扱いの為どちらも「タンナトリカブト」で間違いはないのですが一目見たいと思うのも人の心情…せっかくの花の時期なので行って参りました😁 違いは雄蕊無毛のタンナトリカブトの雄蕊に毛が生えたものが「サンインヤマトリカブト」らしいです。前回10/5の「タンナトリカブト」の投稿でも軽くふれたのですがその時の投稿文の雄しべ雌しべを打ち間違えてました。気付いた時点で10/5投稿本文は訂正してますのてあしからずご容赦くださいませ😅 さて今回の目的地の犬ヶ岳は九州の山を対象としたある図鑑にこの地にあるトリカブトは全て「サンインヤマトリカブト」であったと掲載されてた為この地を選択したのですが…… 結果は私の日頃見ていたタンナトリカブトとあまり変わらなーい😱 雄蕊全てに毛が生えてるものかと思ってましたがどの花の雄蕊もほぼ無毛…たまに2-3本生えてるものがある程度でした😅❗しかもその2-3本が写真に写らない始末です…残念😅 専門家の齋木保久先生の1974年のレポートにトリカブトは些細な識別点でも取り上げないと分類が困難な植物であるがその些細な識別点の多くの特徴は群落内変異や環境による同種の変異の内に内包されるものが多いとあります。 特に雄蕊の性質は同一花内においても変化が見られ全く意味をなさないと書かれており私も今回まさしくそう感じました😱 でもそれはそれで一ついい勉強になりました😁 (福岡県犬ヶ岳にて R1.10/11撮影)
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オキザック
【タンナトリカブト(耽羅鳥兜)】 写真は西日本ではごく普通に見られるタンナトリカブトです。葉形は大きく分けると2パターンあり私は写真①を Ⅰ 型、②を Ⅱ 型と個人的に呼び分けてます。困った事に図鑑やネットでよく見かけるのは Ⅱ 型で私の日頃の行動範囲では圧倒的にⅠ 型が多い状況でした。 図鑑の葉形だけをたよりに実際に野外観察を行うとまず混乱する状況に……😱 おそらくはトリカブトであろうと思う Ⅰ 型葉形ばかり目にする日々が続くのですから…💦 たまに Ⅱ 型葉形のみの株がありそれはタンナトリカブト…でもその近くに沢山見られる Ⅰ 型葉形の株は一体何⁉️とモヤモヤはつのるばかりでした… 九州にはツル性トリカブトの希少種「ハナカズラ」か「タンナトリカブト」しかないはずなのに⁉️…「コウライブシ」や「ツクシトリカブト」は既に幻の種となってるって話ですし……困った困った😖💦 そんなモヤモヤもある時期がきて解決です😅 それが⑧の写真(笑)😭(目から鱗) Ⅰ 型の株の生長とともに上部で Ⅱ 型が展開してるではありませんか(笑)… どちらも「タンナトリカブト」だったってお話でした😅 でも Ⅰ 型は Ⅰ 型、Ⅱ 型は Ⅱ 型で展開する株が多く混在型は数が少ないように感じます。今回は林縁に生えるタンナトリカブトの葉形でしたが日当たりが良い草原などに生えるとまた葉形が違ってきますよ☺️ 10/5に投稿した天山の「タンナトリカブト」が日なた型です🌞 トリカブトはこのように同種でも違いを見せる所が難しくもあり面白くもありますね🎶 数種類が存在する他県ではトリカブトの同定は大変だろうなーと常々思います😵 写真①:切れ込みが激しい葉形 Ⅰ 型 写真②:図鑑などで紹介される葉形 Ⅱ 型 写真③:上部はごくたまに全裂せず深裂となる葉がある 写真④:タンナトリカブトの花柄は屈毛 写真⑤:芽生え時期によく見る葉形で花の時期に        見るのは珍しいかも… 写真⑥: Ⅰ 型で展開する株 写真⑦: Ⅱ 型で展開する株 写真⑧: 下部が Ⅰ 型、上部 Ⅱ 型の混在株 写真⑨: タンナトリカブトの花 (写真①②③④⑤⑨…R1.10/11 福岡県犬ヶ岳) (写真⑥⑦⑧…R1.6/16 福岡県井原山)
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オキザック
【タンナトリカブト(耽羅鳥兜)】Part1 9月の北海道旅行で北国のトリカブトを見る事が出来ました。北海道は礼文島や利尻島など含め13種類のトリカブトが自生してる地域です。私の住んでる九州ではトリカブトは限定されその殆どがこの「タンナトリカブト(花柄屈毛)」です。それ以外は九州にしか存在しないツル性の希少種「ハナカズラ」が僅かながら各地に残ってるぐらいです。ほぼ幻になってしまった種に「コウライブシ(花柄開出毛)」がありコウライブシとタンナの雑種の「ツクシトリカブト」も報告が挙がらない状況です。10年前の専門家調査にて宮崎のある場所でコウライブシの大群落が発見されたそうですが今でも残ってるかどうかは不明です。 という状況ですからツル性の「ハナカズラ」でなく花柄屈毛なら九州では「タンナトリカブト」と決めつけてもほぼ問題ない状況です。 ところがこの「タンナトリカブト」が場所によりその雰囲気に違いがあります。トリカブトは同種でも形態変異が著しく変化に富み中にはその形態に些細な変化を生じるものを出てくるなどでそれを変種と見なすか亜種とするか別種と見なすか専門家により分かれ分類は混乱してるようです。実際に雄シベ無毛のタンナトリカブトの雄シベに毛が生えたものを変種「サンインヤマトリカブト」と見なす時期があったそうですが今は同種の形態変異のうちに内包され種を越えるものではないという見解でどちらも「タンナトリカブト」のようです。「サンインヤマトリカブト」は同種異名のシノニム扱いになってます。このように場所や生育環境により微妙な違いを見せるトリカブトは非常に難しくまた興味深い植物だなーと思います。毒には注意が必要ですが九州各地の「タンナトリカブト」をまず観察していきたいと思ってます😃 【追記】 サンインヤマトリカブト説明に誤りがありました😅 雄シベと書く所が雌しべになってた為→「雄シベ無毛のタンナの雄シベに毛が生えたもの」と本文訂正してます💦😆 (福岡井原山にて R1.9/16撮影)
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