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マメヅタラン属の一覧

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阿南田零
2年ぶり。 水曜日、咲いてるのに気がついたから慌てて撮った。 毎年コンスタントに咲くわけでもないのに、咲くときはいつもいきなり咲いてるので見落としそうになる。 バルボフィラム レピダム Bulbophyllum lepidum (Blume) J.J.Sm. (1905) レピダムと呼ばれているバルボは、ざっくりとした見た目で言えば、インドシナ半島に分布する大陸系とジャワ、スマトラ、ボルネオ/カリマンタン島などに分布する島嶼系の2タイプに分けられる(Bulb. Daisy Chainやその他の別種が誤同定で混じってる事も多々ある)んだけど、こちらはインドシナタイプ。花が小さめで下萼(Lateral Sepal)の先端が丸い。(ウチでは)島嶼系に比べ生育が遅く花も付きにくい。 まあ、これはあくまでも見た目上の話、主観の話でしかないんだけど、きちんと形態やDNAの比較をしても大陸系と島嶼系は分けられるんじゃないかという気もする。という、これも主観。 だけど、この2タイプの関係を精査しようとするなら、島嶼系とBulb. cummingii の関係も整理する必要が出てくるだろうから、それなりにややこしいだろうね。 仮に大陸系と島嶼系が別種だという話になった場合、レピダムの模式産地はジャワなので島嶼系=レピダムで、大陸系には別の学名を当てる必要が出てくるけど、現レピダムはシノニムも多いので、どんな学名にするのか、文献を精査するのも大変そうだ。 あと、Bulb. lepidumは、Bulb. flabellum-venerisと同種とするのか別種なのか、がちょいちょい議論になってて、学名の分類学的ポジションがコロコロ動くんだけど、ここ数年は、両者は同種で、有効な学名はBulb. lepidumとするという見解に落ち着いてるみたい。
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36
阿南田零
8月下旬に載せた“こんなツボミ見たこと無い謎バルボ”、暑すぎたのか、水をかけすぎたのか、原因は分からないけど、結局、あのツボミはそのまま大きくなれず萎れた。 その後、しばらくは別の花芽が上がって来ないかな~と思って探してたんだけど、その気配はなかった。 正体の確認は来年か~と思っていたら9月の下旬になって花芽が上がってるのに気がついた。しかも、あと数日で咲きそうに大きくなったツボミが付いた状態で。 で、咲いたのがこれ。 いやいやいや、通販やフリマサイトも含めて、日本でこれを売ってるの見たこと無いんだけど。 てか、これの学名で検索しても日本のサイト出てこない(=日本でこのバルボを育ててるとか書き込んでる人がいない)んだけど!? ウチのもBulb. spってラベルだったし、もしかしたらBulb. spとかバルボ sp. あるいはバルボフィラム不明種とかで引っ掛かるかと思ったんだけど、今のところそれでも引っ掛かってこない。 もしかしたらすごく国内流通量が少ない? ワンコインで買ったんだけど? 海外では普通に流通してるらしく、いくらでもサイトが引っ掛かるんだけどね。 バルボフィラム デリテセンス Bulbophyllum delitescens Hance (1876) アッサム州、中国中南部、中国南東部、香港、海南島、ラオス、ミャンマー、チベット、ベトナムに分布。 delitescensは中に隠れるとか潜伏するって意味らしいんだけど、どこの特徴を指してそう命名されたのか、記載が古すぎて確認できなかった😅 昨年は正体不明だったのでかなり過保護に扱ってたけど、地理的分布、垂直分布、実際の産地ともDendrobium loddigesii のそれとかなり近いので、ロディゲシーと同様の管理で行けるんじゃないかと思う。 とりあえず花が終わったら株分けします。
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43
阿南田零
今朝5時半、やっと開いてるときに撮れた。 一つ一つの花の開花期間が数日で、しかも夜明け頃から3時間程度しか開いてないので、なかなか花が開いてる姿が撮れないのよ。 ちなみにこれはバルボフィラム パルダロタムとして入手したもの。 パルダロタムとして市場流通するバルボには、実は数種が混じってるんだけど、大部分はこのタイプ。 他の種と区別する際の特徴は、人の舌のような、或いはサーフボードのような幅広のリップが、大きく反り返っているところ。 ただ、流通量がもっとも多いこのタイプが、ホントに本物のパルダロタムなのかというと、ちょっと疑問に思う点もいくつかある。 まず、パルダロタムは1995年に新種記載されているのだけど、その模式産地(発見された場所)がニューギニアとなっているのに対し、現在流通しているパルダロタムはフィリピン固有種とされている点。つまり、1995年に新種記載された(本物の)パルダロタムと、市場流通するフィリピン産とされるパルダロタムが果たして同じものか?という点。 また、フィリピン産とされるこのパルダロタムも、ミンダナオ島原産とかルソン島原産とか書かれていることはあるのだけど、ホントに自生しているのか客観的に確認できる資料(採集地の確実な標本、自生地が確認できる論文、自生写真、自生環境に関する記述など)が見当たらない点。つまりホントにフィリピンに自生してるの?っていう点。 まあ、こちらに関しては単にネット上で見当たらない(見つけられない)だけなのかもしれないけれど。 《追記…というか訂正 コーネル大学標本庫が運営するPhytoImagesというサイトにルソン島のパルダロタムとされる花の写真が載ってた。特徴は今回載せたウチの花と同じ。 撮影日時と具体的な地域名も付記されてるし、撮影者がCootesさんなので、ルソン島にウチのパルダロタムと同じものが自生してるというのは間違いなさそう。》 ということで、現状、この人は バルボフィラム パルダロタム Bulbophyllum pardalotum Garay, Hamer & Siegrist (1995) フィリピン固有種 ということにしておきます。 そうそう、パルダロタムの新種記載してるのが(雑で拙速な仕事の多い)Garayさんってところも眉に唾したくなるところなんだよね~。
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61
阿南田零
さきに載せたクワントゥンゲンセ(Bulb. kwangtungense)同様に、こちらも『中国産ムギラン』や『中国ムギラン』という名称で出回ることの多い小型バルボ。 バルボフィラム メラノグロッサム Bulbophyllum melanoglossum Hayata (1914) 和名:クロシタクシノハラン 中国名:紫紋捲瓣蘭 学名のmelanoglossumと和名の『クロシタ』は共に黒い舌の意味で、リップが黒っぽいことを意味しているが、ネット上の画像を検索すると、この写真の花のように、リップが黄色い個体の方が多いように見受けられる。咲き始めは黄色で、だんだん黒っぽくなるのかもしれないのでちょっと観察してみる(去年咲いたときは観察し忘れた)。 中国名の『紫紋』は、リップを除く花弁や萼片に入る紫のストライプに因む。 昨年咲いた花は今年より一回り小さくて、ちょっとヨれた感じだったけど、今年はノビノビ形よくすっきり咲いた。まあ、ノビノビ咲いても下萼長14mmしかない小さい花なんだけどね。 こちらも洋蘭市場より東洋蘭市場での方がよく見るけど、中国(産)ムギランだったり、台湾(産)ムギランだったり、ムギラン四倍体だったり、テキトーな名前を付けられて出回っている。 このバルボは台湾と中国福建省、海南島に分布するとされているんだけど、大部分は台湾からの記録なので、市場で流通しているものもおそらく台湾産で、後暗みの斑入り個体に『曙』だの『曙斑』、『紺覆輪』、『虹の雫』、『関白』……etc、様々な銘が付けられているけど、元は同一株(=同一個体)なんじゃないかと思ってる。 こちらもクワントゥンゲンセと同様、長生蘭、富貴蘭に準じる環境でよく育ちよく増える。
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