「ダーウィンのラン」とも呼ばれるアングレカム・セスキペダレ
1798年に発見されたこのランは、長い距（花弁や萼が変化したもので、内部に蜜腺をもつ）を持ちます。ダーウィンは、その蜜を吸うことができるような長い口吻をもった蛾がいるのではないかと予測しました。1762年著書『蘭の受粉』でこれを発表後、しばらくの間、こんなに異常に長い口吻を持つ送粉者の概念は嘲笑され、一般には信じられていませんでした。その蛾が発見されたのは、彼の死後、20年程経った頃です。「キサントパンスズメガ」とその蛾は名づけられました。ランはこの蛾の頭に花粉を確実につけるために距をどんどん長くしていき、蛾はこのランの蜜を吸うために口吻をどんどん長くしていった、そんな共進化（ある要因から二つの生物が進化する）の顕著な例として有名なランです。 国立科学博物館　蔵

空中に浮かぶ植物（エアプランツ） 左ティランジア・テクトルム　右　ティランジア・イオナンタ’ルブラ'

仙人のような植物 9月に行った科博の植物展での解説が面白かった。 ティランジアの仲間 主に熱帯アメリカに生育するパイナップル科の植物。エアプランツとして有名で、600種類以上が知られる｡葉にある白い毛で水な養分を吸収する。空中の湿気や雨水だけで生き、まるで霞を食べて生きる仙人のようである｡

菊は黄・赤など様々な花色がありますが、青紫や青といった花色はなく、青い花をもつ近縁野生種が存在しないため、交配など従来の品種改良法では青いキクの開発は困難でした。農研機構とサントリーが共同で、遺伝子組換え技術を用いて、青紫色のカンパニュラの色素修飾遺伝子を働かせることで、目標とする色素をほぼ100%持つキクを開発しましたが、その花色は紫色でした。より鮮やかな青色を目指してさらに研究を進め、今回、「青いキク」の開発に成功しました（農研機構公式サイト参照）

自然界には青い花はありますが、切花として重要なバラ・カーネーション・菊・ユリなどには青い品種がありません。英語で blue rose といえば「不可能」の代名詞と言われたほどで、遺伝子組み換え技術で青い花が生まれている。

アフリカ南西部ナミブ砂漠に生える奇想天外の葉は付け根に成長点があって、数百年も成長し続けます。マツなどの針葉樹の仲間の様ですが、1枚の葉が1500年も生き続けるのは奇想天外だけです。

誰も見たこともない太古の植物　 でもどうしてその世界を描けるの⁉︎ 上野、国立科学博物館の植物展は明日まで

この妖しい美しさに虫たちは惹き込まれてしまうのでしょうか？ どんな花にも花言葉がある様ですね。 ウツボカズラの花言葉は「甘い罠」、「からみつく視線」 学名の「ネペンテス（Nepenthes）」はギリシャ語で「憂い」や「悲しみを消す」を意味しますが、その由来はよく分かっていません。

ボンボリトウヒレン　（模型） 高山地帯での低温や紫外線などの過酷な環境から身を守る為、自ら「温室」を作り出す温室植物でヒマラヤ周辺地域に分布。苞葉（蕾を包むように葉が変形した部分）が頭花を包んで外気温より内部が暖かくなっている。

科博の植物展では世界一大きい花、ラフレシアやショクダイオオコンニャクのモデルが見られますが、デッカい花はそれだけじゃないよ。

ジャックフルーツ　世界最大のフルーツ果実 長さ70cm、幅40cm、重さ40-50kgに達するものも有ります。ジャックと豆の木に由来するのかと思ったら、マラヤラム語の「Chakka」が、ポルトガル語に借用されて「Jaca」となり、それが英語に借用され、fruitと結びついたと考えらています｡ ドリアンに見た目は似ていますがパイナップルとマンゴとバナナを合わせたような味だと言う人やガムのような香りがすると言う人もいます。 日本ではまだまだ馴染みの薄いフルーツですが、近年、アメリカで、ベジタリアン向けの代替ミートとして注目を浴び、爆発的な人気のおかげで、カレーに入れたり、この果実を使った惣菜などの種類も増えてきました。 パラミツとも呼ばれ木材は建材、家具、仏像、印鑑の他、ガムランなどの楽器に使われたり、仏僧の法衣などの黄色の染料に使われます。

科博の植物展でミジンコウキクサの 500倍モデルが展示され、その横にはブースカがいた。 なんとシャレた展示と思ったら、隣で写真を撮ってる人が置いていた。 係の人に注意され、すぐ撤去された。

蟻🐜が育てる美味しいキノコ🍄 オオシロアリタケというキノコはタイワンシロアリが栽培し、人工栽培ができない｡ 濃厚な香りで、柔らかくて口当たりが良く、味も非常に美味。しかし、成長が早くすぐに痛んでしまうため、「幻のきのこ」と珍重されている。 日本では沖縄の八重山、西表等の地域にしか生息していない。

上野、国立科学博物館で開催中の特別展 植物〜地球を支える仲間たち 美しい？なぜ？こわい？めずらしい？楽しい！不思議？びっくり、くさい？ 『本当は怖い写真たち』代表 巨大なハエトリソウの巨大模型がある。 捕らわれたハエのモデルもデカイ