つるバラ｢ピエール・ドゥ・ロンサール｣と、クレマチス｢テッセン｣が、思いっきり競演している。

地味な配色だけど、何かイケてる。

今日も昨日より変化したこの光景を見て、妻が喜んだ。

今日は、押し花を200個前後、妻と2時間半をかけて行った。押し花を作るセットを、昨日、妻の幼き頃の一学年先輩からお借りした。

その先輩は、唯一妻が心をゆるせる人のように感じた。その先輩は、プロの押し花作品家である。これまで作られた作品のうち、50作品の写真を見せてもらった。全部、売れて手元にはないということであった。

妻が初めて、趣味として習いたいと言った。

だから私も一緒に習おうと言った。

そうしたら、押し花を作るセットを昨晩、我が家に持ってきてくれて、説明をしてくれた。

それで、今日は花がら摘みをした後、そのうちからサフィニア、パンジー、ビオラなどを選んで、やってみたのだ。

薄い花*花なので、三日間で出来るそうだ。妻が嬉しそうだった。

実は、今日もまた、午前中に我が家の花を差し上げる約束をしていたので、その時に、押し花を保存する道具や、乾燥機、ラミネーター、透明デザインフレームを持ってきてくれて、説明をしていただいたのだ。

妻の近所の先輩は、小学校の頃、よく遊んでいただいたみたいで、大人になってからは、ほとんど挨拶程度ぐらいしかしない関係になっていたようだけど、妻はその先輩が優しくままごとや色んな女の子の遊びをたくさん一緒にしていたと聞かされたことがあった。

だから、その方に、妻の家庭環境やその家庭環境で精神的病に陥っていたことなどを話した。全く知らない様子であったので、妻のことを不憫に思ってくれ、優しく接してくれた。

私は、妻はほとんど友達がいなかったし、他人に心を開いてこなかったので、小学校の頃のように妻の友達になってほしいとお願いした。

快くお引き受けいただいた。私が、妻の真実を語りだしたときは驚いていたが、先輩が優しいことばをかけてくれて、とても感動していたようだ。

アルコール依存症の親を持つ子供は本当に苦労しているし、勉強の機会も奪われてきた。

私より妻は5歳も年下だから、近所に友達がいないということにとても危惧感があったが、その先輩が妻に優しく対等に話す姿勢を見て、心がかなり安らいだ。

妻の先輩は、生の妻を知ったのだった。

妻が、優しく説明してくれる先輩を見て、あんなに優しい人がこの世の中にはいるんだ、と言ったときに、妻の深い孤独感を改めて知ったように思えた。

シリカゲルドライフラワー、普通のドライフラワーに加えて、押し花の趣味が増えてしまった。

死ぬまで、一所懸命に妻と生きること、これがいまの私に与えられた使命である。

バラの押し花は難しいが、数年後には出来るようになりたいものである。

今後は、我が家で月に2回ぐらい教えてもらう予定である。

オープンガーデンを始めるまでに、押し花作品を家のなかに飾るのが夢の一つに、いつの間にかなったようだ。