晒菜升麻。すでに山野は末枯（すが）れてきたが、庭に3株そろって白いブラシが蒼穹に向かって咲いた。待ちに待ったこの至福感を味わえるのは、格別である。春咲くウワミズザクラも同じような風趣があり、好みの樹木。サラシナは若菜を茹でて水に晒したところから晒菜とつけられ、根茎は升麻という生薬。更科ではないことに注意。おなじみの花なので、詳細は割愛。

少し早いが、「私家版2019年記憶に残った山野草ベスト5」を発表します。
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第1位　シデシャジン（四手沙参）7月18日
第2位　ミズタマソウ（水玉草）8月5日
第3位　ママコナ（飯子菜）7月17日
第4位　キランソウ（金瘡小草）4月10日
第5位 イオウゴケ（硫黄苔）８月11日

うっかりすると見逃しそうな山野草が上位に来てしまった。シデシャジンの花弁のあのもじゃもじゃ感と直立した花柱の取り合わせ。家庭内別居のようでもあり、どう見ても悩みがあるに違いない。
というわけで、ことしの大賞「記憶に残ったで賞」は、シデシャジンに決定しました。（拍手）