『オオバナノエンレイソウ』
🏷️今日のお花

「山の精の贈り物」

むかしむかし、北海道の深い森に、小さな村がありました。村人たちは自然と共に暮らしており、山には「山の神さま」が住むと信じられていました。
ある年、春になっても雪が解けず、作物の種まきができないほど冷え込みが続きました。村人たちは困り果て、「どうか春を届けてください」と山に祈りを捧げました。
すると数日後、山のふもとにぽつりぽつりと白い大きな花が咲き始めました。それがオオバナノエンレイソウでした。
「これは山の神さまからの春のしるしだ」と長老が言いました。花が咲いた場所には雪がすぐに解けて、やがて村にも春が訪れました。
その後、村ではオオバナノエンレイソウを「春告げ花（はるつげばな）」と呼び、大切にするようになりました。決して摘まず、そっと見守ることで、また来年も春が来ると信じられていました。



発芽まで、種まきから1～2年かかることがあります（休眠期間が長い）。
通常開花には発芽から5～7年ほどかかります。
非常に成長がゆっくりで、山野草の中でも開花までの年数が長い部類です。
自然環境下では、10年近くかかることもあります。

長い目で見守る植物なので、野生で見かけても、むやみに摘んだり、根こそぎ持ち帰ったりしないで下さい

　　　　　　　　　　ｵﾈｶﾞｲｼﾏｽ🙏