メキシコ、モレロス州の火山岩地帯の高地に自生する。
成長が比較的早く、綺麗なロゼットを形成することから
古くから園芸的に栽培され、日本では不動剣の別名がある。

黒い棘と鋸歯は時間と共に白灰色に変化し、
葉数の増加と共に美しいロゼット状となる。
棘や鋸歯の形や色、また、葉の形はよく見ると同じ実生でも様々な個体があり変化に富む。成長と共に個性が際立つようになり、別種かと見紛う事もある。

小さな個体も可愛らしいロゼットを形成するため
日本では特に人気が高く、小さな鉢で締めて作ってミニチュア盆栽感覚で楽しむことができる。

基本的には子株を吹かないため、2つと同じ株は存在しない。
自分好みの個体を探して園芸売り場を彷徨う重症患者もいるとかいないとか・・・・。

現地ではテキーラに代表される蒸留酒のメスカルの材料としても用いられている。
ちなみにアガベの中で約40種がメスカルの材料となるが、テキーラと名乗ってよいのはアガベ・テキーラナのみ。