梅蕙草。（長文。入笠山の続き。）
大阿原湿原（1810m）で地味なミヤマバイケイソウ（深山梅蕙草）を見て、次に渓流を下るテイ沢で見たのが、バイケイソウだった。
入笠山のゴンドラに乗ると、小冊子「入笠山に咲く花」をもらえるが、これはかなり網羅されている。そこにはミヤマバイケイソウだけが載っていた。
最初に出会ったのがミヤマバイケイソウで、すぐにわかった。花が緑で周辺に擬態しているような感じだった。

それでテイ沢で見たのは花が白っぽかったが、これもミヤマバイケイソウと思い込んでいた。梅蕙草の梅蕙は、花は梅の花に似て、葉が蕙蘭（紫蘭を指す）に似ているところから命名されている。

よく調べたら、バイケイソウとミヤマバイケイソウの大きな違いは、花の色の違いで見分けるとある。（コバイケソウの花は円錐状でボリュームがあり、すぐわかる。）写真の花は白っぽく、バイケイソウと同定した。
バイケイソウは低山型でミヤマバイケイソウは高山型と言われているが、どちらも高山型の説もあり、ほぼ同じ標高で見たことも勘違いしてしまったようだ。

バイケイソウ類は、強い毒性があるので、要注意。山菜になるオオバギボウシやギョウジャニンニクと酷似しており、中毒事故が絶えない。加熱しても毒性は消えない。

最初に刷り込まれると、どうも修正するのに時間が掛かることがわかった。