モミジ　枝変わり　葉の色の変化

半世紀ほど前、販売イベントのスタッフとして四国の伊予市に伺った。
その時に斑入り葉のモミジがイベント会場の近所の庭にあって、その覆輪の白変したモミジの清楚な美しさに驚いた。

当時は、何かの折には入手できるはずと、いささか簡単に思っていて品種名さえ訊かずに帰郷してしまったのだったが、その後の半世紀というもの、時々機会あれば探し続けたが、入手できていない。

先日、このgreensnapの投稿された写真に、記憶とほぼ同じようなモミジを見たが、投稿なさった方は詳しく知らないようだった。

非常にごく稀に、アルビノ（色素欠乏症）の幼苗が生えて来ることがあるようだ。
当然ながら葉緑素が無ければ、光合成が行われず、そのモミジは死滅する。

斑入り葉はなんらかの遺伝子の影響によるものらしい。
我が家の実生から自生しているモミジの中に４本の木が、一部の葉に白変が見られる。

品種ものの中に斑入り白変葉のものもある。
モミジの専門家の実生からも同様のものがあると聞いた。
また、数日前に伺った会津薬師寺の境内にて無数と言えるほどのモミジを見てきたが、同様の斑入り葉のものも確認して来た。

意識的に斑入り葉のモミジの集団のコーナーを作り、それらが全体的に花が咲けば、自然交配の中からでも狙った葉系のものが誕生するはずと思うが、そうは問屋が卸さない。
モミジの花の咲く個体は限られる。
花の抑制物質または遺伝子が存在するらしい。
幸運にも、その研究が東大の中で行われている最中である。
結果を待ちたい。