*･゜ﾟ･*母の花畑❄️初雪*:.｡.🍂 .｡.:･

「操ばあちゃんと方言」自営業・女性（82）

小柄で色白で目鼻立ちがよく、いつもきれいにしている操ばあちゃん。朝食を家族と済ませた後、ほぼ毎朝、シニアカーをついて三つの信号を渡り、喫茶店に行く。途中私の家に寄り、「じきに来たや」と声を掛けてくれる。それには操ばあちゃんなりの大事な訳があった。

コーヒーを飲みながら知人たちといろいろな話をする…。そのことが楽しくて一日中元気で過ごせるという。歳を重ねると、家にこもりがちになるけれど、卒寿を迎えた操ばあちゃんは自分が楽しく生きる目標をちゃんと持っている。すてきな人である。

今朝も方言で話しだした。「霜の降りた砂利道を凍えた手に熱い息を吹きかけて仕事に行くのに、どないこっちゃボロ自転車がこげらった。田んぼに落ちたこともあった。たいちゃ骨を折った」と若い頃の苦労話に力を込める。昨年5月、圧迫骨折をして体にコルセットをしている私を見て「とそんどな人（注意が足らない人）とは知っちょったけんど、めっそうにてんぽなことを（たいそう無鉄砲なこと）をしたもんよ」と実姉のように心配してくれた。

私の作る「ろくやた（おからずし）」や「姿ずし」もよく買ってくれる。少しおまけすると「ねこにかんぶくろじゃいかんろ（猫が袋をかぶると後ずさりすることの例えから、損をするような後ろ向きな商売はいかん）」と注意された。

いつも前向きで見習うことのいっぱいある操ばあちゃん。きっと100歳の花を咲かせてくれると思う。あの屈託のない人柄が健康寿命を伸ばしているのだろう。私もだんだん方言が好きになってきた。一日一日の元気が神様からのプレゼントだと思って操ばあちゃんのように明るく生きようと心から思った。

しぐれてきた。操ばあちゃんは「やけたようなことはないない」と愛車のシニアカーをついて「へんしも渡らにゃいかん」と足取りよく帰っていった。あしたもまた会えるように軒下にてるてる坊主をつるしておこう。あした天気になーれ。

　　　
　　　　　　　　　高知新聞🗞【あけぼの】

🍃母のお気に入りのブッドレアの上にも雪が…今日も父は朝食を済ませ、近くの道の駅へ野菜を持って珈琲を飲みに出発。そこでは男（夫）ばかりが「今日は調子どうぞね」とお互いの体を気遣う会話が毎朝繰り広げられている。