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so.raさんのsora の物語,やまぶきの物語の投稿画像

2021/11/28
【やまぶきの物語】第8話

その夜、夢の中で娘は山の神様に会ったんじゃと。

神様よぅ、なんでこんなことになったのか、おらにはさっぱりわからねえ。ばっさまも帰ってこねえ。
おら一人で、どうしていいかわからねえ。神様、助けてくれろ。

夢の中じゃったが、娘がザンザン泣いて神様を呼ぶもんだから、ついに夢に神様が言ったそうな。

『 泣くでない。人に聞いてもわからぬものよ。お前の過ちは、お前が歩む道々で気づいていくしかないのだ。今までお前は目を閉じて歩いていたようなもの。目を開けば、見たくないものも見えようが、その倍以上の幸せも見えるのだ。辛かろうが、しっかり目を開いてこれからの道を歩く覚悟をするのだぞ。そして、これから言うことを、しっかり続けていくのだぞ。

今日からは、村中の山の下草や田畑の畦道の草を刈るのだ。困ってる人や村のみんなに尽くすのだ。
そうすれば、きっとお前の幸せが見つかろう。』

朝、目覚めると、娘の頭にはやっぱりキノコが生えていた。それどころか、おでこや顔にも生えていた。むしれば2つに増えるから、娘は泣く泣くほっかむりして、田畑へ出かけていったんじゃ。

娘の噂は、たちまち村中に広まった。娘が食べ物をわけてくれろと、戸に手を掛けるとその戸にキノコが生えた。

近寄らないでくれろ!

村人から避けられて、近寄れば石を投げられて、子供らからは化け物と囃し立てられた。

ちやほやされてそだった娘には、それは想像もしなかった毎日だった。はじめは泣き暮らしていた娘も、仕方なく神様の言う通り、山や田畑の畦道の草苅をするようになったのだった。

子供らに石を投げられないように、昼間は山の草を刈り、早朝や夕方に畦道の草を刈ったそうな。

(続く)

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大切なものを 預かっているよ いつでも取りに戻っておいで💖 たくさんの陽だまりの花たちと あなたをお待ちしています😊🍀 2021年12月14日 わたしの詩を、書きとめていただいて、とっても嬉しくて、今日から作家ですと名乗ることにしました🤗みんなに愛と勇気と癒しを贈る人になれるよう頑張ります😊

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