アジサイ (西洋紫陽花)

ボール状に咲く紫陽花のほとんどは、西洋紫陽花です。西洋と言っても、元々の母体は日本の野生種なのです。それがヨーロッパなどで品種改良されて、再び日本に逆輸入されました。

紫陽花は「七変化」と言われるように、花色が変化します。これは土壌の酸度の影響を受けるためです。
紫陽花はそれぞれ、元々自身で固有の色を持っていますが、土壌のpHで色が変わります。日本の土壌は弱酸性で、ヨーロッパの土壌は弱アルカリ性です。日本では青花種が、ヨーロッパでは赤花種が目立つのはそのためです。
紫陽花の青花種を露地植えにすると、花色は淡い青になりますが、土壌の酸性度を少しだけ高めると鮮やかな青になります。逆に弱アルカリ性の土壌だとくすんだ赤(紫に近い)になります。土壌の酸性度を高めるには、肥料を使うようにします。
赤花種の赤を鮮やかにするには土壌のアルカリ度を高めれば良い訳ですが、あまり高めると紫陽花の成長や葉っぱに弊害が出るので、中性または弱アルカリ性に止め置くべきです。
紫陽花の品種によって、土壌の酸度の影響を受ける程度はまちまちです。基本的に白花種は、土壌の酸度の影響をほとんど受けません。


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