warning
error
success
information
ログイン
タイムライン
マイアルバム
アカウント設定
注文履歴
ログアウト
カテゴリから探す
観葉植物
多肉植物・サボテン
ガーデニング
花
家庭菜園
ハーブ
植物の栄養・効能
植物の病気・害虫
植物の種類・品種
雑草
野草・山草
読みもの
植物図鑑
買いもの
投稿
投稿一覧
みどりのまとめ一覧
植物SNS GreenSnap
さくら サクラ 桜,sora の物語,マーガレットの咲く道での投稿画像
so.raさんのさくら サクラ 桜,sora の物語,マーガレットの咲く道での投稿画像
さくら サクラ 桜
いいね
81人
がいいね!
シェア
ツイート
投稿の削除
この投稿を削除しますか?
いいえ
はい
so.ra
2021/03/24
🌸マーガレットの咲く道で🌸
その4
学校は春休み。満開の桜の下を、お母さんは娘の荷物を取りに学校へと出かけていった。残された荷物を渡しながら、先生が一枚の写真をくれた。
泥だらけの手を開いて、花盛りの花壇の前に見知らぬ男性と満面の笑みで写った写真。
用務員さんなんですよ。
みんなに好かれる活発なお子さんでしたが、とても優しくて、よく用務員さんの花壇の手入れを手伝っていて、二人でニコニコととても仲良しでした。これは、理科の記録写真を撮ってるときに見かけて、記念にって撮ったものなんです。良かったら持っていてあげてください。
娘の写真の写真の隣に写っていた人は用務員さんと聞いて、お母さんは用務員さんに、ひとめお会いしてお礼を伝えようと思った。先生に聞いて、裏庭で花の手入れをしている用務員さんを探した。
その日は桜の花が満開の、少し汗ばむ陽気だった。汗をふきながら花壇の世話をしている男性を見つけて、お母さんはためらいながら声をかけた。
娘がお世話になりまして、、。
その男性は娘の名を告げると、被っていた帽子をとって深々と頭を下げた。
『お嬢さんが事故で亡くなったことを知って、私も悔しくて悲しくてなりませんでした。お母さんもさぞかし辛い思いをなさったことでしょう。お嬢さんはとっても優しいお子さんでした。花壇で草をとってる私のところに来ては、学校であったことをいろいろ話しながら、手伝いをしてくれました。私も自分の孫ように可愛くて、いろんな話を聞く時間が楽しみでした。』
お母さんは、あの朝娘の身に起きたこと、マーガレットを學校から持ち帰ってくれたことを話して、娘に優しく接してくれたお礼を伝えた。
『あの日から、私の時間は止まってしまったみたいです。娘が私に花を持ち帰らなかったら、駆けて帰ってきた娘を学校まで送っていたら、そんな後悔ばかりが心を離れないんです。誰にも見つけてもらえず、苦しんでいた娘を思うと、今でも悲しくて悔しくて。』
涙を浮かべて話すお母さんに、優しく耳を傾ける用務員さん。誰にも言えなかった胸の思いを伝えるうちに、あとからあとから涙が流れてくるのだった。
暖かな春風が通りすぎ、二人がしゃがみこんでいる花壇の上から桜の花びらがヒラヒラと蝶のように舞い落ちて、
まるで空から、心に積もった悲しみを流していくようだった。
🌸
りみ
2021/03/24
なんてクリア かわいー (๑>◡<๑)
いいね
1
返信
so.ra
2021/03/24
@りみ
さん
あちこちで桜が咲きだして、きれいですね❤️桜の幹から咲いている、ちっいゃな桜も可愛いなって(#^.^#)
嬉しいコメントを、有り難うございました😆💕✨
いいね
2
返信
投稿する
GreenSnapのおすすめ機能紹介!
【無料で利用できる】写真を撮るだけ!アプリが植物・花の名前を教えてくれる『教えて!カメラ』のご紹介!
開催中のフォトコンテスト
コンテスト一覧
so.ra
お出かけ先で出逢った花にとても感動して、こんな感動をどこかに残したいと始めたGSでした。花に添える言葉が上手く書けなくて、それなら575とか、詩にすれば書けるかなと、詩を書くようになりました。でも、私はやっぱり口べたで、どうしようもない天然で‥。ちゃんと届けたい想いが言葉にできなくて‥。何度も、自己嫌悪にもう投稿をやめてしまおうと思ったりもしました。(一度止めて、このアカウントは再開したものです)でも、そんなとき、今はおほしさまになってしまった天美ちゃんが、初めて私の言葉を書きとめてくれて‥私は言葉を紡ぐ人になりたいと思いました。そして、挫折しそうになるたびに、みんなが声をかけてくれて‥そんなみんなの暖かさに支えられて続けてこれました。いつも、こんな私にいいね!をくれるみんな、心からありがとうございます。みんなが今日も明日もずっとずっと幸せでいられますように🍀
キーワード
sora の物語
マーガレットの咲く道で
植物
さくら サクラ 桜
その4
学校は春休み。満開の桜の下を、お母さんは娘の荷物を取りに学校へと出かけていった。残された荷物を渡しながら、先生が一枚の写真をくれた。
泥だらけの手を開いて、花盛りの花壇の前に見知らぬ男性と満面の笑みで写った写真。
用務員さんなんですよ。
みんなに好かれる活発なお子さんでしたが、とても優しくて、よく用務員さんの花壇の手入れを手伝っていて、二人でニコニコととても仲良しでした。これは、理科の記録写真を撮ってるときに見かけて、記念にって撮ったものなんです。良かったら持っていてあげてください。
娘の写真の写真の隣に写っていた人は用務員さんと聞いて、お母さんは用務員さんに、ひとめお会いしてお礼を伝えようと思った。先生に聞いて、裏庭で花の手入れをしている用務員さんを探した。
その日は桜の花が満開の、少し汗ばむ陽気だった。汗をふきながら花壇の世話をしている男性を見つけて、お母さんはためらいながら声をかけた。
娘がお世話になりまして、、。
その男性は娘の名を告げると、被っていた帽子をとって深々と頭を下げた。
『お嬢さんが事故で亡くなったことを知って、私も悔しくて悲しくてなりませんでした。お母さんもさぞかし辛い思いをなさったことでしょう。お嬢さんはとっても優しいお子さんでした。花壇で草をとってる私のところに来ては、学校であったことをいろいろ話しながら、手伝いをしてくれました。私も自分の孫ように可愛くて、いろんな話を聞く時間が楽しみでした。』
お母さんは、あの朝娘の身に起きたこと、マーガレットを學校から持ち帰ってくれたことを話して、娘に優しく接してくれたお礼を伝えた。
『あの日から、私の時間は止まってしまったみたいです。娘が私に花を持ち帰らなかったら、駆けて帰ってきた娘を学校まで送っていたら、そんな後悔ばかりが心を離れないんです。誰にも見つけてもらえず、苦しんでいた娘を思うと、今でも悲しくて悔しくて。』
涙を浮かべて話すお母さんに、優しく耳を傾ける用務員さん。誰にも言えなかった胸の思いを伝えるうちに、あとからあとから涙が流れてくるのだった。
暖かな春風が通りすぎ、二人がしゃがみこんでいる花壇の上から桜の花びらがヒラヒラと蝶のように舞い落ちて、
まるで空から、心に積もった悲しみを流していくようだった。
🌸