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so.raさんのsora の物語,瑠璃の冬の物語,瑠璃の物語の投稿画像

2021/03/09
【瑠璃の冬の物語】その21

二人を乗せた白い鳥は、切り立った崖をバランスを取りながら越えて行く。

瑠璃は逞しい太一の腕に抱かえられて、過ぎていく渓谷を見下ろす。深い深い谷の上をキリキリと吹いていく風に乗って、鳥はぐんぐん高度をあげていく。

あんなに深い谷の、その奥底に自分がいた。その事を不思議な夢を見るように瑠璃は鳥の背から見下ろしながら、思うのだった。

太一は見事に鳥を操って、行く先を知ってるように、飛んでいく。風になびく太一の髪、幼い日の面影がわずかに残る太一の横顔を見ながら、瑠璃の胸にたくさんの記憶が通りすぎていく。

「あぁ、生きていて良かった」

瑠璃の心に、味わったことのない深い感謝が溢れてくるのだった。

続く


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大切なものを 預かっているよ いつでも取りに戻っておいで💖 たくさんの陽だまりの花たちと あなたをお待ちしています😊🍀 2021年12月14日 わたしの詩を、書きとめていただいて、とっても嬉しくて、今日から作家ですと名乗ることにしました🤗みんなに愛と勇気と癒しを贈る人になれるよう頑張ります😊

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